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石窯のあちこちにヒビ発生
順調に燃焼点を石窯の奥に移動していくと、 石窯はどんどん熱を蓄え始め、赤土粘土が乾燥していきます。 乾燥するに従って粘土のあちこちは白っぽく変色していき、 あちこちにヒビが出てきます。
土や粘土だけで作ったコブオーブンなどの土窯と違い、 あまり大規模なヒビはできません。 放って置いていいヒビもありますが、 煙が出てくるようなヒビの場合は、補修が必要となります。 再びここで枯れ草を混ぜた赤土粘土の登場です。
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石窯のヒビを修復
石窯に大きなヒビや、煙がでたりすすけたりしたヒビがあれば、 赤土粘土を貼り付けます。 草の繊維をよく混ぜた粘土を石窯のヒビに貼り付けていきます。 草の繊維がヒビに対して直角になるように混ぜると、それ以上ヒビが広がるのを食い止めることができます。
こうして上から繊維質たっぷりの粘土を何度も貼り付けることによ り、石窯の粘土層は多層となり、 張りぼてのような頑丈さとなります。 補修するほど空気を含む石窯の粘土層が厚くなり、 石窯の性能はどんどん向上します。
石窯の粘土天井の補修
枯れ枝を並べたものに赤土粘土を貼り付けて作った天井も、 付け根の部分を中心に補修していきます。赤土粘土の天井は、 石窯から排出される高熱の空気と炎で熱せられ、 縄文式土器のように固くなってきます。
しかし固くなれば粘りを失って割れやすくなりますし、 耐火レンガと天井の接地面に隙間が生じることがあります。 隙間に粘土を竹べらなどで突っ込み、ヒビには草の繊維を巻き付 けるようなイメージで赤土粘土を貼り付けていきます。 赤土粘土と草だけの構造物ですが、 層を重ねると鍋が置けるほど頑丈なものとなります。
石窯の雨の強度は?
火を入れて乾燥した石窯は、 叩けばコンコンっと音が響くほどカチカチになります。 高温となるレンガやローボールに面している粘土は一部、 焼き物となりますが、外側は焼き物になったわけではないので、 長時間雨がかかれば、溶け出してしまいます。 雨がかからないように小屋を作ったりする対策が必要です。
小屋を作る余裕が無い場合は、石窯が冷え切ったところで、 大きなポリ袋などをすっぽり被せ、 ひもでぐるぐる巻きにしましょう。 急な場合は新聞紙をかけて石で重しをしておくだけでも雨はしのげ ます。
石窯全体を焼く方法もある
石窯の土台のコンクリートの平板やブロックは、 高温を加えると劣化して、壊れてしまいます。 しかしもし土や粘土、石で作った土台なら、石窯を外側から焼き、 焼き物にしてしまう方法もあります。
焼き物は相当な高温にならないと焼けないイメージがありますが、 縄文式土器などは野原のたき火の中で焼き上げる、 野焼きという方法をとります。 粘土は700度程度の温度で焼き上がります。 石窯全体を覆うように薪を組み上げて盛大に火を燃やせば石窯全体 が焼き上がり、雨に強くなります。
ただし、雨に強くなったとは言え、 雨ざらしにしてよい訳ではありません。 石窯は乾燥しているほど効率がよく燃えるので、 できるだけ雨にあたらないようにしましょう。
粘土はいつもとっておく
石窯は使うたびに劣化するので、時々補修する必要があります。 補修すればするほど、層が厚い良い石窯になっていきますので、 石窯を育てていくような気持ちで補修をしましょう。 補修するほど重厚になり、個性的になっていくので、 愛着も深まります。
余った粘土は蓋付きのバケツなどに入れて保存し、 いつでも使えるようにしておきましょう。
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