今回改造したのは、こちらの記事で作った基本の石窯です。
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ニワトリが石窯を食う
レンガと睡蓮鉢、草を混ぜた赤土を使って作った石窯(1万円以内、1日で!石窯の作り方~①耐火レンガと陶器鉢を買う~)。 あっという間に作った割には高い保温性を持ち、 かなり活躍してきましたが、 屋根を作らなかったせいで雨による劣化が著しく、 大規模な補修をすることにしました。
劣化の原因は、雨だけではありません。 放し飼いにしている2羽のニワトリ(ニワトリを飼って新鮮な卵を食べよう!ニワトリの飼い方)、 アンジーとソフィーによる食害です。 ニワトリは草混じりの赤土が大好きで、 雨が降って石窯に染み込み、ほどよく柔らかくなると、 かなりの勢いでつついて食べ、表面をボロボロにしてしまいます。
石窯にコンロを作る
ボロボロになった石窯を補修するついでに、 石窯にコンロを設置することにします。 この作業もとても簡単です。今回改造する石窯の場合、「 アングル」というスチール棚の鉄材2本と、 レンガ二つを買い足せばOKです。材料はDIY用品を売っているホームセンターですぐ手に入ります。
まずは小枝を渡して粘土を置いて作った、 石窯の屋根部分を壊します。ただの固まった粘土なので、 固いもので突けばボロボロと壊れていきます。 ドームにしたローボールの一部が露出するまで、 取り除きましょう。
アングルとレンガで天井を作る
石窯のレンガが露出したら、 アングルを置いて二つのレンガを並べます。 レンガを置くときはぴったりとくっつけず、 中心部はテニスボールが入るくらいの隙間を空けるようにしてくだ さい。ここがコンロの入り口となり、 熱気が上がっていく穴となります。
アングルの代わりに、鉄筋を並べても構いません。 アングルの方が断面がL字型になっており、 レンガがずれにくいので、作業自体はやりやすくなりますが、 鉄筋の方が安くあがります。
DIYホームセンター ハンズマン
熱気トンネルを作る
石窯から出る熱気をコンロに運ぶ、トンネルを形成します。 これは結構面白い作業です。
まず新聞紙を丸めて粘着テープなどで留めたものを作ります。 これを先ほど開けた隙間に突っ込んで、粘土で周囲を埋め、 固定してしまいます。
次に新聞の紙筒を組み合わせて「コ」の字にしたものを作り、 先ほど埋めた紙筒の上に置きます。同じように周囲を粘土で固め、 先端部分だけを残してしっかり埋めてしまいます。
この新聞の筒が焼け落ちたら、トンネルができあがります。 今回はここまでで、十分に石窯が乾燥してから、火を入れます。
コンロの蓋
通常、石窯を使うときは、コンロの入り口に蓋をしておきます。 そうでないと熱気がどんどん逃げていき、 石窯がいつまでも暖まらないからです。コンロの蓋には、 素焼きの鉢受け皿がベストです。 鉢受け皿を置いて周囲を粘土で固めると、 そのままぴったりとはまる蓋となります。
高温が必要なピザを焼き終え、 まだまだ熱が利用できるような場合、 コンロの蓋を取ってやかんや鍋を置き、調理ができます。
バーベキューも焼鳥も
コンロの蓋を取って上に網を置けば、 焼鳥やバーベキューをすることもできます。 炭火のような遠赤外線による調理ではなく、 ロケットストーブのような燃焼によって出てくる熱風で料理するた め、ガスオーブンなどと同じような焼き上がりになります。 もし遠赤外線による調理がしたいなら、コンロの中に直接、 石窯内部の熾火を入れると良いです。
石窯コンロの上に木箱などを置くと、燻製を作ることもできます。 十分に燃焼している熱風で、香りが物足りないというのであれば、 コンロの中にサクラや梅などの木くずを入れて、 煙を発生させると良いでしょう。
基本の石窯以外に様々なオプションをつけた石窯シリーズの第1回目はこちら
石窯を作ったら必ずしてみたい
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