石窯に屋根を作ろう

石窯に屋根を作ろう

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基本の石窯を改造中です。

石窯を大改造してみる①

石窯 屋根
九州を襲った大雨で、改造中の石窯はぼろぼろに。頭に来たので、大雨の中一気に石窯の屋根を作り上げた。やっつけ仕事(撮影:趣味千編集部)
 
改造中の石窯に大雨が降り、またもやぶっ壊れてしまいました。本格的な長雨に備え、1時間で石窯の屋根を作ってしまいます。

石窯は水に弱い

石窯 雨で崩れる
レンガが剥き出しになった石窯。叩きつけるような雨が赤土にたっぷり染み込み、ごっそり剥がれ落ちてしまった(撮影:趣味千編集部)
 
石窯はレンガとセメントで作ったものでも、赤土をこね上げてつくったものでも、雨に濡らさないようにすべきです。赤土粘土は長時間雨に打たれるとやがて崩れていきますし、レンガ製であっても水を吸い、劣化の原因となってしまいます。
石窯は常に乾燥した状態が最も運転しやすいので、簡易的なものでも良いので屋根を作りましょう。

石窯の屋根の材料

石窯 屋根 設計図
広告の裏紙に描いた、石窯の屋根の設計図らしきもの。最小限の材料で最短で作ることだけ考えた(撮影:趣味千編集部)
 
石窯につける屋根は、できれば燃えない、または燃えにくい素材で作った方が望ましいのは言うまでもありません。藁や葦で葺いた屋根などにするとおしゃれで、写真栄えするのですが、燃え移ったら一発で全焼します。
トタンやガルバリウム鋼板のような金属製の屋根板と、アングルなどを組み合わせて使って作れば簡単にできあがり、火事にも強いですが、材料費も高くなります。
安く上げたい人は杉の荒材や樹脂の波トタンなどを使って作ることができますが、石窯の火が燃え移ることがないように屋根を高くし、石窯と屋根の距離を十分に確保する必要があります。

石窯の屋根は頭より高く

石窯 屋根 材料
使用した材料(撮影:趣味千編集部)
 
石窯の屋根の高さは、使用する人の背よりも高くしましょう。石窯の屋根が低い場合、頭や目を打つ重大な事故が起きる可能性があるからです。
石窯の周辺で薪をくべたり、ピザを焼いたりしていると、つい夢中になって石窯に屋根があることを忘れてしまいがちです。そんなときでもけがをしないように、屋根は十分な高さを確保しましょう。

石窯の屋根の傾斜

石窯 屋根
杉の荒材の骨組みに、樹脂の波トタンの屋根を載せるだけの簡単な構造だ(撮影:趣味千編集部)
 
石窯の屋根の傾斜は、石窯の後方に向けて傾けるようにしましょう。雨の日にも石窯を使う場合、傾斜を間違えると使用者がずぶ濡れになります。なるべく石窯から離れたところに雨水が流れるように、傾斜を決めましょう。
屋根から雨水が落ちる場所は、雨水が溜まったり、跳ね返って石窯にかかったりしないように、溝を掘ったり、砂利を厚めに敷き詰めておくと良いです。

台風・嵐への対策

石窯 屋根
屋根は取り外せるように柱にロープでくくりつける方式が、あとあと便利(撮影:趣味千編集部)

 

石窯の屋根はニワトリ小屋の屋根などと同じく、台風などの強い風にはかなり弱くなります。どんなに頑丈に作っても、直撃コースの最大瞬間風速に近い風を受ければ、吹っ飛んでしまいます。
重いしっかりした基礎を作り、石窯の屋根を支える柱をしっかり金具で地面に固定しても、屋根は凧のようなもので、強い風を受けると屋根だけが吹き飛んでしまいます。

風に強い「あごひも」式

石窯 屋根
いくら頑丈に作っても吹き飛ばされやすいこうしたヤワな構造物は、土台や基礎に「あごひも」(白い矢印)で縛り付けるようにしておくと、かなりの突風にも耐える(撮影:趣味千編集部)

 

そんなときは「あごひも」が役に立ちます。風を受けて吹き飛ぶ麦わら帽子も、あごひもをしていれば飛ばないように、石窯の屋根に「あごひも」となる太めのロープをかけて土台のブロックに通し、がっちりと結んでおきます。
これで石窯の屋根が吹き飛ぶとするなら、100キロ以上の石窯とブロックを持ち上げるか、太いロープを引きちぎる、竜巻並みの風が必要となります。

横殴りの雨

背の高い屋根を作った場合、横殴りの雨が降るときに石窯に雨がかかってしまうことがあります。そんなときはよしずやすだれを側面に垂らし、雨よけにすると良いでしょう。よしずもすだれも燃えやすい物なので、石窯を使うときは取り外しておきましょう。

木を燃えにくくする

石窯の屋根に使う木は熱によって乾燥し、燃えやすくなります。木材が燃えにくくなるようにするために、石窯に使った赤土を用います。
クリーム状に溶かした赤土を、木材に手で塗っていきます。ペンキと違い、赤土は乾燥すればボロボロとはがれ落ちてしまいますが、泥が染みた木材は燃えにくくなります。漆喰などを塗っても良いでしょう。
 
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