石窯+ダッチオーブン~相性抜群

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石窯をバージョンアップさせれば、作れる料理の幅が広がります

多機能の石窯を作る①~石窯の扉を作る

 

ダッチオーブンは鋳鉄でできていることが多い。大きく重いがタフな調理器具だ(撮影:趣味千編集部)

石窯はピザやパンを焼くのはお家芸ですが、煮込み料理や蒸し焼きなども得意です。そういう料理の調理器具には、ダッチオーブンが適しています。ダッチオーブンはキャンプなどで使われますが、石窯でも活躍します。石窯とダッチオーブンの相性は抜群です。

石窯の口の広さ

蓄熱性が高い粘土と陶器の石窯。雨さえ当たらなければ何年でも活躍してくれる(撮影:趣味千編集部)

効率の良い石窯は口が狭く奥が広い構造をしています(参考・どんな石窯をつくればいいの?~原理、形状、材質の基礎知識~石窯の作り方)。口が広ければ熱気がどんどん外に逃げてしまい、いつまで経っても石窯が蓄熱せず、料理には不都合となります。
石窯の口を開閉式の扉にすると、熱が逃げにくくなります。趣味千の石窯は、扉は鉄板を二重に重ね、鋲を打って止めた構造です。金切り鋸、鉄に穴を空けるドリルがあれば、ある程度のDIY技術がある人なら、自分で作ることができるでしょう。

鉄の扉は上下2段式に

粘土の石窯なのでコンロの設置なども自由。焼き鳥や焼き魚なども楽しめる(撮影:趣味千編集部)

 

鉄の扉を上下2段式にしておくと、調理の時に便利です。ピザなどを焼くときは、上の扉だけを閉めて中で火を燃やしつつ、ピザに焦げ目をつけます。こうすることで熱気が逃げていかず、石窯の温度が下がりません。
上下段とも開放すると、石窯の入り口はかなり大きくなります。丸鶏一匹入れることも、大きな鯛を一匹どーんと突っ込むことも可能です。グラタン皿や、飯盒を入れることも出来ます。

ダッチオーブンを入れる

飯盒を丸ごと入れて飯を炊く。よく火が行き渡り、上手にふっくらとしたご飯が炊ける(撮影:趣味千編集部)

ダッチオーブンも上下段の扉を開放するとそのまま入れることが出来ます。石窯の扉を作る際には、ぜひダッチオーブンも入れられるよう、サイズを測ってから設計することをお勧めします。
ダッチオーブンは様々なタイプ、サイズがありますが、石窯で使用する際は炎に当たることが前提なので、樹脂や木材のような可燃物が取っ手などに使われていないものを選びましょう。

ダッチオーブンの料理

石窯の余熱を余すところなく使うのに、ダッチオーブン料理は持ってこい。石窯の口に蓋を作るなら、二段式がおすすめだ(撮影:趣味千編集部)

ダッチオーブンはアメリカの西部開拓時代の映画などによく登場します。たき火にかけて豆などを煮たり、パンを焼いたりしているシーンが定番ですが、鍋物をしたり、煮物をしたり、当然ながら和食の調理にも使えます。
煮る、蒸す、焼く、炒める、揚げるなど、ほとんどの調理法がこれひとつで出来る、万能鍋です。

ダッチオーブンの準備

塩だけで味付けしてもうまいのがダッチオーブンや石窯の料理の特徴。旨味がぐっと濃縮する感じだ(撮影:趣味千編集部)

ダッチオーブンは鋳鉄で出来ているものが多く、表面が黒く塗装されたようになっています。この黒い幕は大抵、大豆油などのコーティングで、使い始めは料理をしていると剝げてくることがあります。
ダッチオーブンを使う前はシーズニングと呼ばれるコーティングをします。元々付着しているワックスなどを洗剤で洗い落としたあと、中華鍋の使い始めと同様、油を引いて野菜くずなどを炒めるなどして、新しい膜を作ります。

ダッチオーブンの手入れ

使い終わったダッチオーブンは、乾燥させてから植物油をひいておきます。錆を止めるためです。使うときはこの油を洗い流してから使いましょう。保存している間に油が酸化してしまうからです。
扱いにくそうに思うかも知れませんが、ダッチオーブンはタフな鍋なので、使い込んでいけばこれほど気軽に使える鍋は無いとも言えます。
次回は骨付きの鶏もも肉、ジャガイモ、トマトなどをダッチオーブンで蒸し焼きにした料理をご紹介します。

石窯+ダッチオーブン~骨付きの鶏もも肉とトマト、ジャガイモの蒸し焼き

 

↓料理の詳しい手順はYouTubeでご覧ください。

 

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