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←1万円以内、1日で!石窯の作り方~①耐火レンガと陶器鉢を買う~
![石窯作り レンガを組む 石窯作り レンガを組む](https://syumi-sen.com/wp-content/uploads/2018/08/DSC_2245-1024x683.jpg)
石窯のレンガの組み上げは10分でできる!
石窯の土台ができたので、上に耐火レンガを並べていきます。最初に、 ピザやパンを直接置く「焼き床」用に、 8枚の耐火レンガを正方形に近い形になるように並べます。 それからその正方形の縁に馬蹄形になるようにレンガを2段積み、 石窯の最深部の隙間を二つに割った耐火レンガで塞ぎます。
馬蹄形の耐火レンガに対し、 まん丸のローボールを被せるように置くと、 天井がない部分ができてしまいます。 そのままではせっかくの熱せられた空気がどんどん石窯の外に逃げ てしまいます。長寸の特殊な耐火レンガや、 火に強い大谷石の板など、 都合の良い材があれば天井に使うことができますが、 材料費が高くなるため、この部分はあ とから粘土で塞ぐようにします。
馬蹄形に組み上げた耐火レンガの上にテラコッタのローボールをか ぶせて組み上げはおしまい。たった10分の作業でした。石窯作りの最大の難所、「石窯ドーム」作りは、ドームになる鉢を使えば、あっという間です。
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石窯に使う耐火レンガの割り方
耐火レンガの割り方は簡単です。 柔らかい土の地面の上に耐火レンガを置き、 真ん中に石をぶつけるか、ハンマーで叩けばすぐに割れます。 およそ半分ぐらいに割るならば、この方法で十分です。
もし正確にレンガを割るのであれば、レンガ鏨(たがね)という、 三味線のばちのような形をした金属製の道具を使います。 この道具を使えば寸法通りにレンガを好きなように加工でき、 アーチのような精緻なものをレンガで作ることもできるようになり ます。
石窯の入り口の大きさの決め方
石窯は入り口が狭く、奥が広いほど熱が逃げにくく、 効率の良いものとなります。(参照:どんな石窯をつくればいいの?~原理、形状、材質の基礎知識~)とはいえあまりにも入り口が狭いと、石窯に 大きな食材を入れられず、 鶏の丸焼きなどができなくなってしまいますし、 ダッチオーブンなどを丸ごと入れたりすることもできなくなってし まいます。 どのくらいの大きさの食材を入れる予定なのかあらかじめ考えて、石窯の 入り口の大きさを決めましょう。
石窯ではピザのように薄く平べったい料理だけではなく、 グラタンや焼きおにぎり、カボチャの肉詰めなど、 あらゆる料理を作ることができます。 ある程度の高さがある鍋や食材も入れられるように石窯を設計しておくと、 なにかと便利です。
もし石窯がの入り口が大きくなっても、 あとで蓋を作れば熱せられた空気を閉じ込めることができます。 しかし小さな入り口をあとで大きく作り直すには完成した石窯の一部を 壊さなければなりません。
石窯の耐火レンガの隙間を適当に塞ぐ
![石窯作り レンガを組む 石窯作り レンガを組む](https://syumi-sen.com/wp-content/uploads/2018/08/DSC_2243-1024x707.jpg)
石窯作りに使った耐火レンガはセメントで固定したわけではないので、 耐火レンガと耐火レンガの間や、ローボールと耐火レンガの間に、 指が入るほどの隙間ができます。 耐火レンガもローボールもあとで粘土で覆ってしまうので、 少しくらいの隙間があっても構わないのですが、 粘土が下にボタッと落ちてしまうほどの隙間なら、 割れた植木鉢のかけらや石など、 燃えない適当な破片を置いて塞ぐとよいでしょう。
隙間が大きい場合は、 そこから熱風が粘土層を急激に熱して深いひび割れを起こし、石窯から 熱風が吹き出すようになってしまうことがあります。 いったんそうなってしまっても粘土で塞げば石窯は修復が 簡単にできますが、穴をある程度塞いでおくと、 そうした事態を防ぐことができます。
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次の「石窯の作り方」は、いよいよ石窯に粘土を置いていく作業です。
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