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目次
ピザを焼いたあとの石窯で料理をする
ピザを焼いた後の石窯は、石窯内部が薪で十分に暖まり、 石窯を包む粘土も十分に熱を蓄えています。焼床には熾火( おきび)もたくさんできています。高温でピザを焼いた後は、 こうした残った火を使って色々な料理ができます。
料理は料理ごとに火力が異なるため、 火が弱くなっていく段階に応じて、 いろんな調理を楽しみましょう。
熾火(おきび)を使って竹筒でご飯を炊く
ピザを焼くには十分な石窯の温度と、軽い炎が必要となりますが、 炎が消えて赤い炭火だけとなった頃は、 竹筒を使ってごはんを炊くのに適しています。炎が上がり、 あまりにも温度が高いと、竹が燃えてしまいます。
竹でご飯を炊くのはテレビなどでよく放映されますが、 難しいものではありません。むしろ簡単といえます。 未経験者が飯盒で飯を炊くと、 火加減や水加減によっては底が焦げ焦げになったり、 芯が残った生煮えの米になってしまいます。 しかし竹筒で炊くと米が焦げにくく、 炊きあがりがあまり失敗しません。野趣に富んだ料理はアウトドアの醍醐味でもあります。キャンプなどでやると盛り上がりますので、おすすめです。
竹の選び方
竹筒飯を炊くときに使うのは、真竹か孟宗竹を使いましょう。 あまり細いと竹自体が焼けてしまって、中身が出てしまいます。 太さは最低でも500ミリリットルのペットボトル程度。 それ以上、太いものを準備しましょう。
その程度の太さの竹だと、竹の節と節の間は、 だいたい30センチ以上となります。 この節と節の間にお米や水を入れて炊きます。
青竹を選ぶ
選ぶ竹は青竹にしましょう。切り出して時間が経過し、 黄色くなった竹は水分が少なくなっているため、 お米や水を入れても火が付いて燃えてしまいます。 青竹は水分がたっぷり含まれているため燃えにくく、 竹の香りも楽しめます。
見た目でまだ緑色をしている竹であれば、 ごはんを炊くのに使えます。竹を切って、 ごはんを炊くまでに時間が空く場合は、 竹をバケツに突っ込んで水を吸わせておくと、 ある程度は青さが保てます。
青竹に穴を開ける
まず青竹を一節、両節が残る形で切ります。切った青竹に、 米や一緒に炊く具材が入れられる程度の大きさの四角い穴を開けま す。
パイプソーや竹切りノコギリで穴の長さの両側に、 竹の3分の1程度の深さまで切り込みを入れます。それから鑿( のみ)を切れ目付近に当て、ハンマーで打つと、簡単に取れます。 これがぴったりはまる蓋になります。
竹筒ご飯の中身
竹筒に入れるご飯は、 鶏やきのこが入った炊き込みごはんとします。
まず鶏のもも肉を一口大に切って、酒粕、麦味噌、ショウガ、 しょうゆ、唐辛子などを混ぜたクリーム状のたれにつけ込みます。 しばらくつけ込んだら、タケノコ、シメジなどと一緒に混ぜ、 十分に水を吸わせた米に混ぜます。
竹筒にこれを詰めていきます。7~8分目まで詰めたら水を加え、 蓋をします。これを炊きあげます。
炊き方と炊きあがりの目安
石窯の奥にある熾火を手前まで広げ、竹筒を並べて置きます。 竹筒全体に熱が回るように、熾火で囲みます。 炎が当たるような置き方をすると、 如何に青竹とは言え燃えますので注意しましょう。
竹筒の中が沸騰し始めると、 蓋の部分から湯気と汁がこぼれてきますが、 そのまま熱し続けます。竹全体が熱で色が変わっても、 竹が燃えない限り米が焦げることはありません。 湯気が出なくなるまでじっくり、火を通します。 蓋から湯気が無くなったら、炊きあがり間近です。 取り出してしばらく蒸らします。
竹を割ってご飯を取り出す
竹が手でつかめるくらいにまで冷めたら、 十分に蒸らしが終わっています。 鉈を竹の節の部分に当てて棒きれなどで叩き、竹を割ります。 一気に割ると中のご飯がこぼれるので、割れ目が入れ、 ゆっくりとはぎ取るように竹を裂くのが良いでしょう。
せっかくなので竹からそのままスプーンなどで取り出して食べまし ょう。竹の蓋の周囲には竹の棘などがある可能性があるので、 注意してください。ご飯にはほんのり竹の香りが付き、 釜で炊いたものとはひと味違うおいしさがあります。
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