前回の記事はこちら↓
目次
石窯の材料費は1万円
効率が良く、簡単ですぐにできる石窯を1日で作るための道具は、DIY用品を扱うほとんどのホームセンターで手に入れることができます。 石窯に必要な材料を全て買ってそろえても1万円前後で済みますが 、ご自宅のお庭に使える土や石などがあれば、 もっと安上がりに石窯を作ることもできます。 まずは直径25センチ程度のピザ1枚が焼ける大きさの石窯を作る のに基本的に必要な最低限の材料と、 おおよその材料費をご紹介します。
耐火レンガを使おう
石窯を作る時に不可欠なもののひとつに、耐火レンガがあります。 レンガ自体が焼いて作った焼き物なので、 どんなレンガでも石窯に使えそうな気がしますが、 そうではありません。普通のレンガは 何度も高温にさらされていると、次第に劣化していきます。 ヒビが入ったり、もろくなって崩れ始めたりと、 耐久性がどんどん失われていきます。レンガだけは必ず、 耐火レンガを使いましょう。 耐火レンガには色々な種類がありますが、 基本的にはそんなに性能に差がありません。 最も安い値段のものを選べば良いでしょう。 耐火レンガは1個あたり180円から300円ほどです。 石窯で使う耐火レンガはきれいである必要はないので、 割れたり欠けたりしたものを格安でもらってきても構いません。
↓石窯はピザ以外の料理もいろいろできます。
耐火レンガはいくつ買う?
石窯に必要な耐火レンガの個数は、 石窯の上のドームに使う睡蓮鉢や植木鉢のサイズによって異なって きます。もし直径40センチの睡蓮鉢を使うなら、19個あれば 足ります。まずはピザやパンを直接置く、「焼き床」 と言われる床面に、耐火レンガを8個使います。 それから焼き床の横の壁に当たる部分を、 10個と2分の1個の耐火レンガで作ります。
もっと大きな石窯を作るのであれば、 更にレンガが必要になってきます。買って大量に余ったり、 足りなかったりする事態を避けるために、 ホームセンターで買う際に、 睡蓮鉢や植木鉢に合わせてレンガを実際に並べてみるとよいでしょ う。
耐火レンガ SK-32 東京並型 227x110x60 ピザ釜・石釜の作成に 耐火 れんが 耐火煉瓦 レンガ 東並 耐熱 バーベキュー 窯 ガーデニングに 敷石としても
posted with カエレバ
タイル販売 タイルオンライン
耐火レンガは積むだけで
今回の石窯では、耐火レンガは積み木のように積み上げるだけで、 耐火セメントでは固定しません。耐火セメントで固定すると、 あとで作り直そうとしたり、解体しようとしたときに、 大量のがれきが出てしまうからです。「耐火レンガを積み上げるだけでは崩れるのではないか」 と心配な方もおられるかもしれませんが、 最終的には耐火レンガと睡蓮鉢全体を覆ってしまうため、 焼かれて硬くなった粘土が耐火レンガや睡蓮鉢をがっちり抱え込む ようになり、わざわざセメントで固定する必要はありません。
石窯のドームに使う睡蓮鉢を選ぼう
ホームセンターでは、 めだかや睡蓮などの水生植物を楽しむための陶器の大きな鉢が、「 睡蓮鉢」として販売されています。 ベトナムなど東南アジアから輸入された、 安価なものもたくさんあります。 値段は2000円から1万円まで、 大きさや品質によって様々ですが、石窯に使うなら、 陶器製ならどれでもOK。好きなサイズのものを選びましょう。
もしヒビが入ったり、欠けたりした睡蓮鉢を 見つけたらラッキーです。 石窯に使う睡蓮鉢はヒビも欠けも大した問題にはなりません。 売り物にならないと、破棄される運命にあるなら、 お店の人に交渉して格安で譲ってもらいましょう。
花と緑 国華園
石窯のドームに使う駄温鉢を選ぶ
睡蓮鉢は季節商品なので、ホームセンターの多くは、 初夏から夏にかけてしか店頭に置いていないことがあります。 そんなときは、駄温鉢や、「ローボール」 と呼ばれる浅い半球状の植木鉢を使います。 直径40センチほどのかなり大きなものでも1000円程度からあ るので、睡蓮鉢よりは安く買うことができます。 駄温鉢もローボールもテラコッタ(素焼き)で、睡蓮鉢のように、 釉薬はかかっていません。 しかし十分にピザに焼き目を付けるほど高温になります。
駄温鉢はローボ ールと違い、断面はプリンのような台形となります。 石窯内部は本来、 なだらかな曲線だけで作ったほうが理想的な空気の流れができるの で、駄温鉢よりローボールの方に理想的と言えます。ただ、 大差はありません。
ガーデン屋 Yahoo!店
購入前に並べてみよう
耐火レンガと睡蓮鉢を選んだら、 ホームセンターの店員さんに断って、 実際に組み立ててみましょう。焼き床を敷き、 側面を馬のひづめの形の「馬蹄形」に並べてみて、 睡蓮鉢がちょうど耐火レンガの上に乗るか、調べてみてください。 耐火レンガ自体、少々欠けても割れても使えるのですが、 補修用にいくつか余分に買っておくと安心です。
以上で石窯本体に必要な睡蓮鉢と耐火レンガはそろいました。 結構な総重量になると思います。次回の石窯の作り方はこれらを乗せる土台を作るのに必要な材料についてご紹介します。
石窯を作ってピザを焼いてみた様子はこちら↓
HOMEへ