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アクアポニックスでたくさんのトマトができたらこんなこともできます
プラ舟アクアポニックスの作り方③段差の作り方
プラ舟を3段に重ねるなら、最も安定している方法は、コンクリートブロックを積み重ねることです。ただ、ブロックは重いので作業が大変という人は、ビールケースのような軽くて頑丈なものを使うとよいでしょう。
プラ舟の高さの分だけ重なればよいので、無駄に高く段差を漬ける必要はありませんし、あふれ出た水が下のプラ舟に落水すればいいだけなので、段差が均等につく必要もありません。ありあわせの資材を使って、プラ舟を階段状に重ねられるよう、土台を作りましょう。プラ舟は水を湛えると、かなりの重さになります。脆弱な土台で崩壊しないよう、注意が必要です。またただ単に重ねただけなので、大きな地震などがくると崩壊してしまうことがあります。しっかりと安定するよう、工夫が必要です。
プラ舟アクアポニックスの作り方④バーベキュー網の加工
アクアポニックスの主役のひとつ、淡水魚は、その糞と尿が栽培する野菜の肥料となる、不可欠な存在です。しかしこれは大変、いろいろな生物に狙われやすい存在でもあります。しっかり防御が必要です。サギなどの鳥類、ネコ、イタチなどが特に淡水魚を狙います。こうしたものから淡水魚を守るために、バーベキュー用の金網を、飼育槽となるプラ舟に被せましょう。
バーベキュー用の金網は、さきほど加工したバルブソケットがちょうど入る位置と、水中ポンプからのホースを出す部分に、穴を開ける加工が必要です。穴を開けるには、ニッパなどの道具で金網を切断し、内側にラジオペンチなどで曲げます。餌などは網の隙間からあげられるので、動物や鳥が手やくちばしを突っ込んで魚が獲れないようになればOKです。
プラ舟アクアポニックスの作り方⑤ポンプ入れをプランターで作る
プラ舟アクアポニックスに使用する水中ポンプは、熱帯魚など観賞用のものを使います。最上段のプラ舟にまで水が揚げられれば良いので、揚程はそんなに必要ありません。また水流も、水道の蛇口からゆるゆると水が流れる程度でよいので、オーバーフロー式の水槽に使うポンプで、十分です。
ただ、アクアポニックスで栽培する植物の葉が流れ込んだりすることもありますので、ストレーナーの意味で、ポンプを入れる容器を準備します。一番良いのは100円ショップなどで売っている小さな網状の箱やプランターで、これに穴を開けたりしてポンプを入れ、落ち葉などを吸い込まないようにすればいいでしょう。ポンプが水を吸い上げ、プランターの中の水が減ると、プランターが浮いてしまいます。レンガや石などの重しを入れておくとそれを防ぐことができます。またポンプの周りにアオミドロなどが発生しないように、ポンプには木の板などで蓋をし、日光を遮っておくとよいでしょう。
3、4年この方法でアクアポニックスをしていましたが、場所を変えてリセット!その様子をご覧ください↓
プラ舟アクアポニックスの作り方⑥植床の発泡スチロールの加工
次に植床となる発泡スチロールを加工します。発泡スチロールは厚さ2センチ弱程度のものでよく、それよりも厚くても構いません。ここに〇△□、好きな形に穴を開けます。カッターナイフの刃を延ばして突き刺し、ゆっくりと引きながら切るときれいに切れます。〇よりも△や□の穴を開けたほうが簡単です。穴の形は植物の成長とは関係ありません。この穴にウールマットで包んだ植物の苗や種を突っ込んで、植え付けをします。
白い発泡スチロールは日光を反射するため、野菜の成長を促進します。また発泡スチロールで日光を遮るため、根の部分に余計な藻類などが発生もしません。
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