アクアポニックスでトマト栽培⑤

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超簡単 アクアポニックスでトマトを育てる④

 

(上)爆発的に成長したアクアポニックスのトマト。金魚の糞だけが養分となっている(撮影:趣味千編集部) (下)植えたばかりの苗。こんなにひょろひょろだったのに・・・(撮影:趣味千編集部)

記録的な長梅雨で病気に

記録的な長雨と日照不足、台風並みの突風に傷めつけられ、病気まで発生したかわいそうなトマト。しかし根が十分に張っていた(撮影:趣味千編集部)

午後にしか日光が当たらないという悪条件の中ながら順調に育っていたアクアポニックスのトマト。しかし記録的な長梅雨でほとんど日照に恵まれず、毎日毎日すさまじい雨にさらされたため、ついに病気が発生してしまいました。
葉に斑点が広がっていきますが、それでもアクアポニックスの最大の強みである、すさまじい根張りが、トマトの成長を支え続けました。

突風でボロボロに

60個ほどの実をつけたアクアポニックスのトマト。重みで支柱の矢竹がへし折れた(撮影:趣味千編集部)

 

 しかし、梅雨の期間中、台風並みの嵐に何度も見舞われ、枝や茎が折れるなど、トマトはさんざんな目に。山地の嵐は平地とは激しさが違います。
茎や枝が折れ、病気が広がったトマトは仕方なく抜き、売れ残っているミニトマトにリセットしました。根を見ると十分に張っています。大変迷いましたが、あまりにもボロボロになったので泣く泣くリセットを決断しました。
7月も半ばを過ぎてのリセット、トマトを植えるには遅すぎますが、どのくらい追いつくか、アクアポニックスの底力に期待することにします。

爆発的成長トマト

熟れつつあるトマト。実割れがするのは成長が早いからだろうか(撮影:趣味千編集部)

一方、大型のアクアポニックスは平地にあり日当たりも良いため、長雨ももろともせず、爆発的に成長しています。
凄い勢いです。脇芽も伸ばし放題にしましたので、四方八方に好き勝手に枝を張っていますが、そのいずれにもたわわに実がついています。細かった幹も成長し、鉛筆4本分くらいの太さとなりました。根もびっしり成長し、タンクの水面を覆い隠すほどになりました。
この根には多くのツリガネムシなどがくっついて水を浄化するので、下手な濾過装置よりも濾過能力が高く、水は健康です。琉金も元気で良く餌を食べます。この残餌や糞がトマトの良い栄養になっているのでしょう。

 

支柱を作る

房状に生る品種らしいアクアポニックスのトマト。着花も多く、順調に育っている(撮影:趣味千編集部)

 

矢竹を切り出して置いた物をシュロひもで結んで組んで、トマトの支柱を作ります。長さは3メートルほどで、背丈よりやや高い位置に、「V」字型になるように、組みます。トマトが藤棚のように成長し、たわわにトマトが実ったトマトのトンネルにならないかと、期待しています。
矢竹の支柱は一部、トマトの重みに耐えかねて折れるほどです。支柱同士を支え合うように結び、つるし、その場凌ぎの補強をしていくと、不安定で奇妙なオブジェのようになりました。

カナブン軍団

おぞましいカナブンの集団。桃がやられている。トルメキアの戦船を襲う腐海の蟲のようだ(撮影:趣味千編集部)

長雨の年は特定の昆虫が大発生することがあります。長梅雨の年は「カナブン」とひとくくりに言われる甲虫が特に多く発生することがあります。
「カナブン」の内訳は、「シロテンハナムグリ」や「ドウガネブイブイ」などで、桃などの果樹やトウモロコシなど、あらゆる「うまいもの」を徹底的に食い荒らします。
トマトはこれらの被害にはいつもはあまり遭わないのですが、赤く熟れたものは被害に遭います。特に糖度の高い品種のトマトは狙われやすくなります。

梅雨明け

琉金も元気。カゴの中に伸びた根は、食われてしまう(撮影:趣味千編集部)

長い梅雨が明け、一気に太陽が気温を上げ始めると、アクアポニックスで栽培する野菜は、更に爆発的に成長を加速させます。水をどんどん吸い上げますので、アクアポニックスタンクの水が少なくならないよう、管理を注意しましょう。
タンクの水温があまり高くなると、野菜で無くて魚に影響が出ます。タンクをよしずで覆うなど、高温に注意しましょう。
タンク内に日が差し込むと、藻類が発生し、養分を吸い取ってしまうことがあります。タンクの遮光にも気をつけましょう。

アクアポニックスのタンク内にびっしり張ったトマトの根。ウールマットのように、根自体が濾過のフィルターとなっている(撮影:趣味千編集部)

 

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