投網の投げ方をマスターしよう①

投網の投げ方をマスターしよう①
庭池のボウフラ対策に投網でフナを捕獲。一網でこれほど獲れるので、乱用には注意が必要だ(撮影:趣味千編集部)

投網は誰でも覚えられる

投網は、網捌きが肝心。最初に左の肘に網をかけるが、初心者はここで苦労する(撮影:趣味千編集部)
 
投網は、プロの漁師が美しく投げる姿がテレビなどで放送されることがしばしばあり、相当な難しい技術が必要とされるのだろうと思われることが多い漁具です。
しかし練習すれば誰でも投げられるようになります。もちろん、プロのように芸術的な円を描く投げ方は修練が必要で、一朝一夕にはできませんが、魚を捕る目的を達成するためだけなら、数時間も練習すれば可能になります。

投網を使って良い場所

投網は引っ掛かりやすいので、コンクリートやアスファルト舗装の上では練習できない。芝生や砂浜の上で練習しよう(撮影:趣味千編集部)
 
投網は漁業権がない河川などで打つことが可能ですす。漁協があり、漁業権が設定されている河川で許可無く打つのは違法となります。投網を打つ前に、お住まいの都道府県の漁業調整規則をお読みになるか、都道府県庁の漁業担当課に尋ね、目的の河川や湖沼が投網を打っても大丈夫な場所かどうか、しっかり確認しておくと良いでしょう。
アユや鮭鱒などが遡上する河川はおおむね、漁業権が設定されています。漁協によっては組合に加入しなくても投網用の鑑札を購入すれば投網が打てますので、まずは漁協に質問すると確実です。

投網の選び方

小さな川では、あまり大きな投網は取り扱いにくい。大きな川は大概、漁業権が設定されている(撮影:趣味千編集部)
 
投網はかつて、木綿や麻で作られていたため、一回投げると水を吸って重くなり、非常に扱いが困難なものでしたが、現在は殆ど化繊でできているため、軽いのに丈夫で、扱いやすくなっています。
中国製の投網なども激安で売られており、それなりに使えますが、耐久性にはやや難があります。釣具漁具、キャンプ道具など全般に言えることですが、使い捨てのつもりで使うのでないなら、国内製の品質の良い投網を選んだ方が良いでしょう。道具は使い慣れるまで長く使えるものでなければ、使いこなせるようにはなりません。

投網の目の大きさ

投網をカーテンのように垂らし、順番に広がるよう、手で繰っていく(撮影:趣味千編集部)
 
投網には様々な目の大きさがあります。「ボラ網」などと呼ばれる、40センチも60センチもある大型魚を狙うようなものから、稚アユのような小さな魚を狙う網まで、様々です。
河川や湖沼で狙う場合、オイカワやカワムツ、ムギツク、アユのような細長い体形をした魚と、フナやタナゴのような比較的体高がある体形の魚、カマツカやツチフキ、ドンコのような底にいる魚が対象となります。網目が大きいと魚が頭を網目に突っ込んで死んでしまいますし、小さい魚は逃げてしまいます。

河川でお勧めの投網のサイズ

3分の1ずつ重りを分散させて持ち、均等に投網が広がるようにする(撮影:趣味千編集部)
 
河川や湖沼などの内水面で、ウグイ、オイカワ、カワムツ、ムギツク、フナ、ニゴイ、カマツカなどを狙うのであれば、1・5号から2号程度の糸のサイズで、18節から26節、800目から1000目の投網が、初めての方には使いやすいでしょう。糸の号数や節、目は投網のサイズに表示されているので、良く確認して購入しましょう。
あまり大きな網は重量があり、女性や初心者にとっては扱いにくい難物となります。投網は意外と疲れます。
漁協で鑑札を買って本格的にアユなどを捕るので無い限りは、漁業権が無い中・細流で投網をする場合が多いと思います。そうしたところでは大きな網はかえって邪魔になってしまいます。
 
 
 
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