優しくてかっこいい!オヤニラミを釣ろう!

優しくてかっこいい!オヤニラミを釣ろう!
オヤニラミ
約7cmの幼魚ながらも磯の底物の王、クエを思わせる風格を持つオヤニラミ(撮影:趣味千編集部)

コイ科中心に進化した日本産淡水魚の中で異色の存在とも言えるスズキ科のオヤニラミ。最大でも手のひらに納まるほどの大きさにしかなりませんが、風格は抜群。磯の王者のクエのように堂々とした、威厳に満ちた姿をしています。えらぶたにもう一つの目のような美しい模様があり、それが親をにらんでいるようだから「親睨」。地方によっては「四つ目」という名前もあります。名前は厳ついですが、愛情深く子育てをする習性があり、人にもとても良く慣れます。オヤニラミをぜひ釣ってみましょう。

オヤニラミは京都の桂川以西に分布する、日本産淡水魚では唯一のスズキ科の魚です。 体長は最大で14センチほど。清流の上流から中流にかけて生息しています。姿はクエにそっくり。への字に曲がった大きな口は、肉食魚の特徴です。体色は枯れ葉のような色をしていますが、黒い縦縞が薄く入り、真っ赤な目元からは歌舞伎役者の隈取りのようなラインが放射状に広がっています。エビや水生昆虫、落下昆虫、オイカワなどの稚魚や幼魚などを捕食しています。5月ごろにヨシの茎などに産卵し、オスは孵化まで保護。他魚を追い払い、愛情深く守ります。

オヤニラミはどこに生息している?

川 オヤニラミ
オヤニラミは清流の中流以上の、比較的流れの緩やかな場所に生息する(撮影:趣味千編集部)
 
オヤニラミは河川の上、中流域の、岩や消波ブロックなどの遮蔽物が多い場所に生息しています。オイカワやカワムツのように泳ぎ回って餌を探すことは少なく、気に入った岩陰などに潜 み、近づいてきたエビや小魚を一気に襲います。餌を待つ様子は、岩陰にホバリングをしているように見えます。自分の住み家に近づく魚は、縄張りを荒らされたとして激しく追い払います。オヤニラミのポイントは、主な餌となるスジエビなどが多く潜んでいそうな、水草やヨシが生えている川で、淵の流れ込みや、堰堤の落ち込みなど、水の流れが変化する場所となります。

オヤニラミは岩を釣れ!

オヤニラミはエビや小魚を餌とし、待ち伏せ型の捕食をするので、ポイントとなる場所にいなければ、いくら仕掛けの投入を繰り返しても釣れません。オヤニラミは常に餌を狙い澄ましているため、餌が現れたとたん食いつきます。当たりがなければあきらめて、別のポイントを狙いましょう。オ ヤニラミ釣りの極意は、岩や流木、ブロックなどのオヤニラミの住み家を、次々と狙い撃ちしていくことです。そういう点では、消波ブロックの穴釣りに似ています。

オヤニラミ釣りのタックル

オヤニラミ
「オヤニラミ」という名の由来となったのは、エラ蓋の青いスポット。もうひとつの目に見える(撮影:趣味千編集部)
 
オヤニラミ釣りには、2メートルから5メートル程度の延べ竿が必要です。ポイントが遠い場合は、長い竿で振り込む必要がありますが、ブロックの隙間などを狙っていく場合は、短い竿のほうが楽に仕掛けが裁けます。基本的な仕掛けは、延べ竿と同じ長さの道糸と重りを兼ねたよりもどし、針です。道糸は0・3号程度で十分でしょう。針は清流で良く用いられる袖針などではなく、キスやカレイなどを釣る際に使われる流線と呼ばれる、軸の長い針を使いましょう。オヤニラミは口が大きく、一気に 餌を飲み込むため、軸が短い針だと飲み込まれてしまいます。

オヤニラミの釣り方

ポイントが遠い場合は、仕掛けに玉浮きをかませ、ゆっくりと流れるようにしましょう。オヤニラミは餌を発見してから捕食するまでの時間が短く、ほぼ反射的に食いついてきます。浮きの場合は消し込むことが多く、合わせは早めで問題はありません。ブロックの隙間を狙い撃ちしていくような場合は、竿先に変化が現れたとたん、合わせます。遅合わせだと食道まで一気に針を飲まれてしまいます。オヤニラミは酸欠に弱いので、針を飲まれたら外す間に死んでしまうことがあります。すぐに針を外せるように、針の返しをラジオペンチでつぶしておきましょう。
 
熱帯魚・淡水魚はプラ舟で飼うことができます。作り方を動画でご紹介しています。ご視聴、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。
 

オヤニラミ釣りの餌

オヤニラ ミは生き餌に反応するので、針先で盛んに動き回るものが餌に適しています。ミミズが最も手頃で、手に入りやすい餌でしょう。ほかに、カゲロウの仲間の昆虫や水生昆虫(川虫)、小さなエビなどが良い餌になります。川虫は、川底の石をひっくり返して採取します。小さいエビなどは、玉網で水草ごとすくい上げると捕獲できます。

オヤニラミのルアー釣り

オヤニラミは魚食性なので、ルアーやフライでも狙えます。ルアーの場合、小型のスピナーやスプーンを使うと、積極的に追いかけてきます。タックルはトラウト用のライトタックルを使います。オヤニラミは口が大きいとはいえ、体長は14センチ以下なので、ルアーの針は小さなシングルフックに換えておくとよいでしょう。メバル釣 りに使うエビを模したソフトルアーやなどにもヒットしてきます。オヤニラミのサイズが小さいときは、イワシやアジ釣りに使うサビキが使えます。

オヤニラミを守ろう

川 釣り オヤニラミ
オヤニラミは興奮すると体の模様が変化する。釣り上げられると縞模様が鮮やかに浮き上がる(撮影:趣味千編集部)
 
オヤニラミの生息環境も、河川工事などの影響で狭まりつつあります。良いポイントでは入れ食い状態で食ってくることもありますが、必要以上の数を釣って楽しむのではなく、貴重な1匹との出会いを大切にしましょう。
 
 

カテゴリの最新記事