シジミの採取方法

シジミの採取方法
用水路をひと掬いして取れたマシジミ。三面側溝でも健気に、小粒たちが流れの中、生きていた(撮影:趣味千編集部)

在来シジミは3種類

シジミといえば肝臓に良いとかで、酒飲みさんの二日酔い対策などとして重宝される小さな黒い貝をまず思い浮かべることと思います。しかし1種類ではなく、潮汐の影響を受ける河口の汽水域に生息するヤマトシジミ、純淡水に生息するマシジミ、琵琶湖水系に生息するセタシジミがいます。いずれも食べることが出来ます。
 

マシジミは小川や用水路で採取する

三面側溝の用水路でも、カーブや分岐の手前の砂だまりには、二枚貝がいることがある(撮影:趣味千編集部)

 

汽水域にいるヤマトシジミは河口に行けば取れますが、胴長などをはいて、水の中にかなり立ち込まねばなりません。採取しても飼育には本来、若干の塩分も必要です。
マシジミは純淡水なので、近所の小川などでも採取できます。小川のそばを歩き、水底にシジミの空の貝殻などが散乱している場所があれば、そこがシジミの生息地です。
 

シジミ取りの道具

マシジミの採取にはどぶ掃除などに使う道具を使うのが便利です。鍬のような形状をしていながら、小さな穴が開いていたり、金網でできている道具です。
手に入らなければ「手箕」という土をふるう道具や、目の粗い笊などでも代用出来ますが、柄が付いていないので、小川に入る必要があります。
本来、汽水域のヤマトシジミを取るときなどは、「鋤簾(じょれん)」という道具などを使うのですが、これは小川で使うには大きすぎます。
 

マシジミの取り方

砂をひと掬い、マシジミを採取。濁りで川底が見えなくならないよう、下流から始めるのがコツだ(撮影:趣味千編集部)

 

マシジミがいる場所で、道具で底の砂礫をすくい、水中で揺すります。泥が流れていくと、マシジミがころころと姿を現します。
流れの緩い水路などでは水が濁ると川底の様子がわからなくなるので、下流から上流にかけて採取し、水底の視界を確保するようにします。
 

マシジミの飼育

取れた可愛いマシジミ。この細流にタイワンシジミが侵入してこないことを願うばかりだ(撮影:趣味千編集部)

 

マシジミは水槽で飼育することも出来ます。小さいうちは黄色がかった色をしていますが、成長すると黒くなってきます。二枚貝は餌としてプランクトンや水中を漂う懸濁物を吸い込んで餌としますが、マシジミの場合、金魚やメダカなどを飼育しているとその残滓や糞などを餌にしているのか、特にシジミ用の餌などを与えなくても長期間、生きていきます。他の二枚貝はそうはいきません。
シジミ単体で飼う場合は青水とよばれる植物プランクトンが繁殖した水を与えます。豆乳を与えるなど、様々な方法も、研究熱心な人によって編み出されているようです。
 

三面側溝でシジミが減る

農業用水路のような小川はかつて、両岸を石積みなどで土留めし、川底は土のままでした。なのでシジミやタガイ、マツカサガイなどの二枚貝は、簡単に身を土中、礫中に隠すことができ、生息数も非常に多くいました。
しかし農家の担い手不足や高齢化で水路の掃除、除草が難しくなってきた中で、多くの水路が両岸、川底共にコンクリートの三面側溝やU字溝に取って代わられ、淡水二枚貝類の生息環境は激減してしまいました。
 

外来のシジミの問題

日本には在来の3種のシジミ以外に、大陸から持ち込まれたタイワンシジミという外来種がいます。台湾といいつつ、東アジアに広く分布する種で、やっかいなことにこれが日本の河川によく適応し、大繁殖して問題になっています。
タイワンシジミはマシジミと外観がよく似ており、元々は養殖として持ち込まれたようですが、交雑もするため、在来種のマシジミを駆逐しているようです。
 

貝類も魚類同様放流しない

地元の水系で採取できた二枚貝は、ビオトープに入れてもOK。ただし、別の水系から採取したタナゴを貝と共にビオトープに入れるのはNG(撮影:趣味千編集部)

 

もし「シジミ」としてスーパーなどで販売されているものを購入しても、決して近所の川や池に放さないようにしましょう。飼育した場合の水が河川に流れ込み、そこで繁殖してしまう恐れもあります。飼育水はそのまま流さず、晴れた日にコンクリートの上などにまいて、蒸発させてしまいましょう。
 
 
マシジミを採取した様子はYouTubeにUPしています↓
 

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