ベランダに小川を作ってメダカを飼おう①雨樋を利用する

ベランダに小川を作ってメダカを飼おう①雨樋を利用する

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「ベランダでも小川が欲しい!」という切望の末に辿り着いたのは、大型雨どいだった。(撮影:趣味千編集部)

マンションやアパートに住んでいる人にとって、唯一の庭はベランダです。プランターを置いて野菜や花を育てたり、プラ舟を置いて金魚を飼ったり、アクアポニックスを楽しんだり、限られた空間でも工夫次第では様々に楽しむことができます。今回は雨樋を使って小さな小川を作り、メダカを飼育する方法をご紹介します。

ベランダ利用の注意点

ベランダは、防火上の重要な設備もある。足の踏み場もないほどプランターやプラ舟を置くのは、危険だ(撮影:趣味千編集部)

色々と工夫次第では遊べるベランダですが、洗濯物や布団を干したりする重要な作業場でもあるので、足の踏み場や動線は確保しておかないといけません。そして万が一の火災などの際には、消防隊の進入口、隣室や上下階からの避難口にもなるのもベランダです。動線の確保は命に関わるとても重要なことです。
下の階が火災になった場合、ベランダにある様々な物に炎が燃え移り、一気に上階に火事が拡大した事案もあります。消防法で決められた設備を邪魔することがないよう、十分注意しましょう。

雨樋を小川にする

かつて庭に作った農業用水を模したビオトープ。土地のある地方に住めりゃあいいけど、仕事の関係でそう簡単にはいきません(撮影:趣味千編集部)

屋根に取り付ける雨樋は様々なサイズが売られています。工場のような大きな屋根を持つ建物は、受け止める雨の量が多いため、雨樋も一般住宅用とは異なり、大型となります。今回はこの大型雨樋を、小川として利用しました。

今回使っている雨樋について

今回使った雨どいは「角樋」というタイプのもので、メーカーは「タキロン」のものを使いました。似たものが他にも数社から発売されています。これらはホームセンターに置いているか、なければ注文して取り寄せます。およその寸法は以下の写真の通りです。本来は4メートルの長さの物なので、普通乗用車や宅配では運べないサイズです。この4メートルの角樋を今回必要な長さ2メートルに切断し、使っています。切断は真っ直ぐに切る必要があります。両端を「止め」でふさぐ場合に、真っ直ぐ切れていないとちゃんと接着できないからです。切断には塩ビ用の鋸を使い、接着には専用の接着剤を使います。2メートルの長さに切断しても、特殊なサイズのため、宅配料金は高額になります。お問い合わせが多かったため、今回作った雨どい小川と同じ、2メートルに切断した角樋の両端を止めで塞いだものを、Barchino JapanのYahoo!ショップ(https://store.shopping.yahoo.co.jp/barchino-japan/takiron-kakuamdoi.html)に掲載はしておきますが、お近くのホームセンターや資材店でお求めになったほうが格安です。近くのホームセンターが扱っていない、運ぶ手段が無い、切断や接着などの加工ができないなどの事情がある方に向けた資材とお考え下さい。

 

雨樋は多くの場合、塩ビ製となります。塩ビは燃やすとダイオキシンが発生する厄介な物ですが、燃やさなければ水道管にも使われる安全レベルのものです。耐久性もあり、もちろん魚の飼育にも使えます。

 

↓一日に何度もベランダに行ってみたくなります。詳しい作り方はYouTubeに公開中。

雨樋のサイズ

工場のような大きな屋根に使われる雨どい。塩ビ製で丈夫。水槽として十分使える(撮影:趣味千編集部)

使用した雨樋のサイズは約200センチ。幅は15~16センチ、深さは8~10センチほどの物です。
200×8×16センチであれば、水を張った場合、重さはだいたい25・6キロとなります。45センチ水槽が45×30×30センチの場合、38キロの重さですので、それよりも水量は12~13リットルほど少なくなります。
4メートルも5メートルもある雨樋も販売されていますが、普通乗用車に載せられません。運搬手段が無いが長い小川を作りたい場合は、2メートル程度のものを接続部品でつなげたほうが良いでしょう。

 

雨樋の防水

メダカでも飛び出す恐れがあるので、水位は低めに。満水まで水は入れない(撮影:趣味千編集部)

雨樋は端を「止め」という部品で塞ぐことで、水をためることができるようになります。「止め」は雨樋にかぶせるキャップ状のもので、雨樋と同じ材質の塩ビでできています。
塩ビ同士を接着する専用の接着剤がありますのでこれを使います。この接着剤は、塩ビ同士を溶かして融合させるタイプの接着剤です。別の接着剤を使うと水漏れの原因となるので、注意が必要です。
「止め」の溝に接着剤をたっぷり満たした状態で、雨樋にはめ込みましょう。接着剤が不足すると水漏れの原因となります。

 

湛水試験

「止め」という部品で、端を塞ぎ防水する。しっかり接着すれば水は漏れない(撮影:趣味千編集部)

しっかり接着したら、水漏れが無いか試験をしてみましょう。きちんと接着できていれば水は漏れませんが、もし水が漏れるようならば、補修が必要です。補修には水槽用のパテを詰めて水漏れを止めます。
最初にためた水は、化学物質などが入っている可能性があるため、捨てます。メダカを導入するのは、再び水をため、数日間は放置したのちとなります。

 

 

次の記事はこちら⇒ベランダに小川を作ってメダカを飼おう②雨樋をつり下げる

 

 

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