水槽台を作る①
作業台や脚立を使うと作業がしやすくなる(撮影:趣味千編集部)

水槽は重い

熱帯魚や金魚を飼育する水槽は、水を入れるとかなりの重さになります。60センチ×30センチ×40センチの水槽だと、72000立方センチメートル。すなわち72キログラムの重さとなり、90センチ×45センチ×45センチの水槽では、182250立方センチメートル。すなわち約182キロの重さとなります。

水槽の置き場所

水槽台に使った全木材。杉の荒材なので価格は安い。反りやヒビがないか、よく吟味して材木を選ぼう(撮影:趣味千編集部)

水槽台を如何に丈夫に作っても、水槽台を置く場所がもろければ意味がありません。木造建築などの場合、床板を支える「根太」という横木などが十分な強度を持っているか、あらかじめ調べた方が良いでしょう。
もし強度が足りない場合は、根太を太い物に変えたり、「束(つか)」という便利な小型のジャッキが安価でホームセンターなどに売っていますので、これを使って十分に床を補強しましょう。

代用は危険

木ねじを強引にねじ込むと割れることがあるので、必ずドリルで穴を開けよう(撮影:趣味千編集部)

これだけの重い水槽を載せるのですから、水槽台は頑丈さがとても重要になります。「とりあえず載せられた」からと言って、下駄箱の上や、組み立て式の棚の上に乗せていると、耐えられなくなって崩壊し、大きな事故になることがあります。十分な重さに長時間耐えられる構造なのか、しっかり確認する必要があります。
本来ならば水槽メーカーなどが水槽台として発売しているしっかりした製品を使うのが、最も安全です。ただし、スチール製などの場合は錆びたり、使用を続けていてボルトが緩んだりする恐れがあるので、メンテナンスは必要です。

水槽台の自作

インパクトドライバーは作業効率を劇的に上げてくれる。充電式の物は電源がないときに特に便利だ(撮影:趣味千編集部)

水槽台は自作することも出来ます。コツは、太い木材を使い、しっかりした構造で組めば、安全な水槽台を作ることもできます。細い木材を組み合わせて丈夫な構造を作ることもできますが、木材自体が材質にばらつきがあるため、強度に差が出てしまうことがあります。武骨なできあがりになりますが、太い木材で単純な構造でがっちり作ることをお勧めします。

木材の種類

今回の水槽台の寸法。左は横から見た図、右は正面から見た図。頑丈一点張り、厚み、太さのある材木を使って作った(撮影:趣味千編集部)

今回は杉の荒材を使います。荒材とは切り出しただけでかんなを掛けていないもの。安いですが、棘が手に刺さることがあります。気になる人はサンドペーパーで荒い部分を削るか、最初からかんな掛けをした木材などを使ってください。かんなの有無と強度に差はありません。
木材の太さは
①6センチ×4・3センチ
②2・4センチ×15センチ
③3・5センチ×2・3センチ
で、それぞれ約1メートルです。全部で数千円です。90センチ水槽まで耐えられる強度にしました。

 

↑水槽台の作り方の映像はこちら。

カットは店でしてもらう

水槽台の基礎になるパーツ。頑丈に作ったので重い(撮影:趣味千編集部)

買った木材ノコギリで自分で切ってもいいのですが、カットしてもらった方が楽です。長さもきっちりそろうし、ゆがみもなく、カット代も今回は70円程度でした。
カットの際にノコギリの厚みの分だけ、木が短くなってしまいます。つまり、1メートルの木材からは50センチが2本取れないのです。こうした場合もカットを頼むと楽で、「2等分に切って下さい」と頼めばOK。きれいにそろえて切ってくれます。

 

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