ニワトリの餌の作り方~ニワトリの飼い方

ニワトリの餌の作り方~ニワトリの飼い方

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ニワトリを購入しよう!

ニワトリを飼うのに許可が必要?~ニワトリの飼い方

ヨモギやエノコログサなど雑草も、刻んで糠を混ぜれば立派なニワトリの餌。ご馳走になる(撮影:趣味千編集部)

ニワトリにも好き嫌いがある

 

ニワトリやウサギを飼うと、雑草が貴重に感じられる。庭の端に敢えて雑草を生やしたりする人もいる(撮影:趣味千編集部)

 

ニワトリは何でも食べるように見えますが、好き嫌いがあります。菜っ葉のような葉物でもそうで、白菜やヨモギの新芽などはかなり喜んで食べるのに、バジルやアップルミントなどはまったく食べようとしません。
ところがバジルやアップルミントも刻んで与えると、急に食べ始めたりします。ニワトリは飲み込みやすいものであればよく食べる傾向があるようです。
昆虫や魚の身などは、大変好んで食べます。こうしたたんぱく質の餌は、形がいびつだろうが大きかろうが、ハチやムカデのように刺してこようがお構いなく、猛烈についばみます。

雑草を中心とした餌

 

刻んだ雑草に糠を加える。糠は精米所などでもらうことができる(撮影:趣味千編集部)

 

雑草類も季節によって、食べたり食べなかったりします。しかし刻んで米ぬかを振りかけると、喜んで食べます。くず米やパンくずなどばかりを与えると、高カロリーすぎるので、雑草を刻んで混ぜ込み、かさを増やして与えると良いでしょう。ニンジンや大根をむいた皮などの野菜くずも刻んで、ヌカをまぶして与えましょう。
戦中、戦前は穀類が人間にも行き渡らなかったため、雑草を煮て与える「草養鶏」という養鶏方法がありました。しかし草だけでは相当な量を与えなくては十分なカロリーが得られません。

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餌の例とアレンジ

糠を混ぜた刻んだ雑草。すぐに与えてもよいし、密封してちょっと発酵させてもよい。おいしくなさそうだ(撮影:趣味千編集部)
 
ある日のニワトリの餌は、次のようなものでした。ヨモギやスギナ、ツユクサ、エノコログサなど、適当な雑草を一束ほど刈ってきます。これを包丁で刻み、ここにヌカをまぶしました。
さらに刺し身のつまの大根、出汁を取ったあとのいりこ、傷んだおからなどを投入。よく混ぜてまぶし、与えます。
基本的には雑草や野菜くずを刻んだものに、何らかのたんぱく質、穀類を混ぜて与えます。たまに、車で踏みつぶした蛎殻などを混ぜ、殻の材料を補給してあげます。

300キロカロリー程度

餌箱を持って近づくと大興奮のボリスブラウン姉妹。ニワトリは年中、餌を欲しがっているように見える(撮影:趣味千編集部)

 

大人のニワトリ1羽の1日あたりの餌のカロリーの目安は、250~300キロカロリー程度で良いでしょう。やや大きめのおにぎり1個分くらいでしょうか。
配合飼料などを使わない場合は残飯が頼りになるため、日によってカロリーが高かったり、低かったりすることがありますが、慢性的な不足で無ければ大丈夫です。
気温が下がる冬場は体温を作る必要があるので、穀類などの炭水化物を増やしてあげましょう。

たんぱく質は自分で補給

ニワトリを日中に放し飼いにしている場合、ニワトリが何かをくわえて追いかけっこをしているのをよく見かけます。
くわえているものを見ると、イナゴやコオロギ、セミ、カナヘビ、ミミズ、ナメクジ、クモなど様々。一日中地面を引っかき回して、なにかを見つけてはさかんに食べています。興奮して食べているときは大抵、たんぱく質のものです。先祖のセキショクヤケイもジャングルなどで、そうしたものを食べてきたのでしょう。

卵の色

無心に餌箱をつつくボリスブラウン姉妹。いりこなどのたんぱく質はしばしば奪い合いになる(撮影:趣味千編集部)

 

ヨモギなどは寄生虫の予防になるという理由で、ニワトリに餌として与える人もいます。こうした雑草を中心にした餌を与えていると、卵黄が白っぽい色になります。レモン色より薄い黄色といった感じです。
大好物のエビの殻や、ニンジンの皮など、赤いものを餌に混ぜていると、卵の黄身がだんだんオレンジ色、朱色になっていきます。しかし味はあまり変化は無いようです。黄身の色と栄養価の関係については不明です。
雑草に含まれるビタミンがどのくらいかはわかりませんが、たっぷりと雑草を食べたニワトリは、比較的健康な気がします。
 
 
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