⑤ビオトープの防水資材の選び方

⑤ビオトープの防水資材の選び方

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④ビオトープの小川を掘る方法

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⑥ビオトープに石積みでヨシノボリのアパートを作る

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①ビオトープで自宅に小川を作る

ビオトープの防水に使ったベントナイトシート。原発から出る放射性廃棄物を貯める最終処分場でも使われるそうだ(撮影:趣味千編集部)

ビオトープの粘土

ビオトープの遮水層を造るのに適している粘土を選びましょう。粘土には様々な種類がありますが、最も安価で大量に入手できるのは、石窯作り(⇒1万円以内で1日で石窯を自作しよう!~③粘土を選ぶ~)でもご紹介した、赤土です。
赤土はため池などを作る時の防水層として、「くど」と呼ばれるかまどを造るための材料としても使われてきました。赤土に海から汲んできた塩水でつっくったにがりを加えてひび割れ防止剤とし、くどを造っていました。
突き固めたら石のように固くなる「鋼土」と呼ばれる赤土は特に上質な赤土です。価格も安く、産地が近ければ2トントラックなどでどさっと運んでもらえます。ビオトープに使うには、最適です。

ベントナイト

2枚のビオトープ用防水シートを巻き込むようにし、角材で挟んで圧着する。単に重ね合わせて貼るより、確実(撮影:趣味千編集部)

ベントナイトは「白土」などと呼ばれる粘土で、元々は火山灰です。水をかけると吸収し、何杯にも膨らむ性質があり、防水にはもってこいの素材です。
粘土のみで作ったビオトープが水漏れする場合、ビオトープをいったん干上がらせてからベントナイトを散布し、耕耘して混ぜ込んでから水を張り、防水層とする工法もあります。ベントナイトは水漏れなどがひどい水田の補修などにも使われます。田んぼに捲き、ヒビに染みこませて水漏れを防ぎます。

ビオトープのシート

ビオトープ用の防水シートは丈夫だが、バラの棘など尖ったものには非常に弱い(撮影:趣味千編集部)

ビオトープ・ビオガーデン用の防水シートは、専用のものがいろんな種類、販売されています。ポリ塩化ビニルなどの素材でできており、強度も耐久性もありますが、柔軟性もあります。
ただし棘など、針状のものには圧倒的に弱く、すぐに穴が開いてしまいます。敷く際には、徹底的に異物を取り除くか、下に別のマットを敷く必要があります。シートは池や川の形に合わせて、切ったり貼り合わせたりして使うことがあります。シート同士を接着をする際には、シートをただ重ねて貼り合わせるだけではなく、接着剤をつけ重ねたあと巻き込むような形にして棒で挟むなどして圧着させると、しっかり接着できます。

ベントナイトシート

シートには、ベントナイトとシートを組み合わせたものがあります。樹脂製のシートの裏にベントナイトが塗布されたもので、樹脂製シートに何らかの穴が開いても、裏側のベントナイトが水を吸って膨らみ、遮水層を形成するというものです。これは原発の放射性廃棄物の処理場で使われることもあるものなので、ビオトープに使うには十分な性能でしょう。

ビオトープの四重の厳重な防水対策。地震にも強く、半永久的に機能する(撮影:趣味千編集部)

防水層の作り方①

掘った穴にまず①赤土を十分突き込みます。土俵を造るように、木槌などを使ってある程度カチカチになるまで固めます。次に古い毛布などを敷きます。これは樹脂製シートを敷いた際に、小石や棘などで穴が開かないための対策です。
毛布の上に②ゴムシートを敷き、その上に更に③ベントナイトシートを敷きます。ベントナイトシートはあまり強く引っ張ったり曲げたりすると、シートの裏側のベントナイトがはがれ落ちるので気をつけましょう。

防水層の作り方②

防水シートを敷く前には、棘などで穴が開かないよう古毛布などを敷く。専用のマットも発売されている(撮影:趣味千編集部)

最後にベントナイトシートの上に、④赤土を覆土します。最初は川底部のシートを赤土の重さで固定するようにし、徐々に川岸に赤土を積み上げていくようにします。積み上げ方は「版築」という工法を真似ます。中国の城塞などで多用された工法で、土をしっかりと叩き固めていく方法です。
この作業で①~④番の防水が完成しました。四重の防水対策です。この防水は建築から12年が経過しても維持されています。

 

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