夏!そうめん流ししよう‼

夏!そうめん流ししよう‼
そうめん流し
青竹の爽やかさが清涼感を引き立たせ、そうめんを一層おいしくしてくれる(撮影:趣味千編集部)

異常な猛暑の中で食欲も減退気味。40度に迫ろうかという暴力的な暑さはまだまだ続き、ヒートアイランドがさらに拍車をかけます。そんなとき、のどごしがさわやかな冷たいそうめんはいかがでしょう。青竹を流れる冷たいそうめんをたっぷり薬味を入れたつゆで食べて、暑さに打ち勝ちましょう。

そうめんは歴史が古い

そうめんは奈良時代に唐から日本に伝わったと言われています。マラリア予防の効果があるとして宮中で七夕に食べられるなど、特別な意味を持った食材であったようですが、その後、全国各地で作られるようになりました。
 兵庫県では「揖保の糸」などで知られる播州そうめん、愛知県では2メートルもあることで知られる和泉そうめん、ごま油で伸ばした小豆島の手延べそうめん、長崎県の島原そうめんなど、各地で郷土色豊かなそうめんが誕生し、今に続いています。
そうめん
実はうどんより歴史が古いそうめん。各地で独特の発展をしてきた(撮影:趣味千編集部)

そうめん流しと流しそうめん

日本各地では「流しそうめん」と言うことが一般的ですが、鹿児島県と宮崎県では「そうめん流し」が一般的です。特に鹿児島県はそうめん流しが盛んで、指宿市では市営のそうめん流しが365日年中無休で営業しています。火山の多い鹿児島県では、豊かな地下水を利用したそうめん流しが各地にあり、同じく豊富な地下水で養殖したヤマメやニジマスの塩焼きと、コイのあらい、こいこくなどとともに供されることが多く、いつも家族連れでにぎわっています。

そうめん流しは青竹で

そうめん流し 青竹
竹を切るには専用の竹きりのこを使おう(撮影:趣味千編集部)

 

そうめん流しをするためには、そうめんを流す竹が必要です。竹は直径12センチほどの真竹が適しています。竹はホームセンターなどでも売っていますが、切ってから時間が経ってしまい、美しい緑色が失われています。そうめん流しでは新しい青竹をぜひ使いたいものです。
田舎では管理できない竹藪に、苦労をしています。孟宗竹だけでなく、真竹も需要が減って管理できなくなり、迷惑な存在になっているところもあります。農家や地方自治体の農林水産課などにそうめん長しに使う竹が欲しいとお願いすれば、竹を切る許可が意外とすんなりもらえるものです。

竹の切り方

竹を切っていい許可がもらえたら、ノコギリを準備しましょう。竹を切るノコギリは特別な作りとなっており、目が細かくなっています。普通のノコギリでは竹の繊維が引っかかり、よく切れません。竹切りノコギリか、塩ビパイプなどを切るノコギリを使って切りましょう。竹を切るときには注意が必要です。竹の枝は鋭いので、切れた竹が倒れるときは非常に危険です。周囲に人がいないか、十分に注意しましょう。切った竹は根元の方に向けて引っ張るようにして運び出し、その場で枝を落とします。

竹の枝の落とし方

鉈 GERBER
ガーバー社のマチェット。ナイロンの鞘がついている(撮影:趣味千編集部)

 

竹の枝は上に向かって生えています。鉈やマチェットで、根元の方から順番に、竹の枝を落としていきます。竹の枝を落とすときも、周囲に人がいないか安全を確認します。まず竹を何かに立てかけて安定させてから、鉈を竹の上から根元に向けておろし、枝を落と します。鉈は幹に当てて滑らせるようにします。マチェットを使う場合も同様にしますが、鉈よりも刃が薄く刃も長いので、鉈のようには強い力は入れられません。鉈を使う場合もマチェットを使う場合も、滑らないように加工された軍手などで手を保護し、振り下ろす先に手を置かないようにする必要があります。

切り出した竹を割る

切り出した竹は、2~3メートル程度の長さに切ります。これを鉈で二つに縦割りにします。割方は簡単です。竹に鉈を当てたら、薪などの丸太で鉈の刃の背を叩き、竹に鉈を食い込ませます。鉈を徐々食い込ませていくと、割れ目が広がっていき、自然に真っ二つになります。二つに割れた竹の面は、多くのささくれた竹の棘があります。小さい子が怪我をした りしないように、鉈の刃を垂直に当てて削り取ります。
次に竹の節を抜きます。金槌で節を叩くと、簡単に壊れます。そうめんが引っかからないように、なるべく丁寧に抜いていきましょう。

割り竹を支える

そうめん流し 青竹を組む
割り竹の支え方。竹の広げ方を変え、傾斜をつけていく(撮影:趣味千編集部)

 

真竹を取りにいったら、支柱用の竹を3の倍数本、ついでに取ってきましょう。割り竹を支える支柱にします。竹の太さは陸上のバトン程度でOK。同じ長さのものをそろえ、やや端の方を縄やロープで結びます。そこを支点に竹を三方に均等に広げ、自立するようにして並べます。その上に割り竹を置き、そうめん流しの準備は完了します。
飲料可の井戸水があるならぜひ井戸水でそうめんを味わいましょう。水道水ならペットボトルで冷やすなどしておいてから、そうめんを流す水に使いましょう。

薬味はたっぷりと

そうめんだけでは炭水化物しか栄養がとれません。たっぷりと薬味を入れ、たくさん野菜を取りましょう。大葉やオクラ、ショウガ、ミョウガ、薄切りのキュウリや、完熟したトマトのみじん切りなど、思いつく限りの薬味を準備し、色々な組み合わせを試してみるのも楽しいものです。ラー油やニンニクを少し加え、中華風にしたり、唐辛子や黒胡椒を入れてスパイシーにしたり、個性的なめんつゆで楽しむ人もいます。

割り竹の役目が終わったら

そうめん流しに使った割り竹は、その夏でお役目は終わりです。竹の内側はかびやすく、少しでも湿っているとすぐにカビが生えてしまいます。食中毒の防止の観点から、一夏だけの 思い出となりますが、翌年は使わないようにするのが賢明です。使い終わった竹は、適当な長さに切って角を落とし、青竹踏みにしたりすることもできますし、切り込みを入れてペン立てを作ったりすることもできます。竹とんぼは定番の再利用方法です。手の器用な人は肥後守一本で挑戦してみてください!
青竹 釣竿立て
使い終わった青竹で作った釣竿立て(撮影:趣味千編集部)

 
猛暑日、大騒ぎしながら流しそうめんをした様子はこちら↓
 
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