藁縄を作る方法

水田ビオトープの藁でこんなこともしてみました↓

藁で自家製納豆を作る方法~水田ビオトープの恵み

 

藁縄を綯うときは、両方の藁に同時に、同じだけ撚りをかけてやる必要がある(作画:趣味千編集部)

藁の徹底利用

頂いた無農薬のもち米の藁。ありがたいが大量すぎてどうすればいいか考え中(撮影:趣味千編集部)

稲作文化の日本では、徹底して稲を利用してきました。米を食うだけではなく、ヌカも籾殻も徹底的に利用しました。中でも藁は実に多用途に利用されてきました。飼料、燃料、雨具、屋根の材料、網、袋、敷物、履物など、数え上げればきりがありません。
現代では、コンバインが稲刈りと同時に藁を細かく粉砕し、田んぼの肥料として鋤き込まれることが多くなってしまいました。と同時に、藁を使った様々なものづくりの文化も、かなり失われてしまいました。

藁を綯う

 

あらゆる藁細工の基本は、藁の縄を作ることです。藁に限らず、繊維を撚(よ)ってねじりながら重ね、太く丈夫にすることを綯(な)うといいますが、「綯う」と言う言葉自体が、最早めったに使われない言葉です。
しかしこの「綯う」という作業を知っていれば、例えば弱い紐しかない時に太く強いロープが欲しい場合などにも、大いに役立ちます。キャンプなどアウトドアで活動する人は、是非この「綯う」という作業を習得することを強くお勧めします。もしこの方法を知っていれば、枯草や新聞紙、ぼろ切れなどでさっさとロープを作ってしまうこともできます。「綯う」技術はアウトドアというよりも、サバイバル技術の一つとなります。

①藁を選る

藁の「はかま」=葉=を取り除く藁選り。手の皮膚が弱い人は軍手の着用をおすすめする(撮影:趣味千編集部)

まずは藁を選(すぐ)ります。藁はストロー状の茎の部分と、葉の部分から成り立ちますが、この葉の部分は縄には必要ありません。これを取り除きます。葉の部分は「はかま」と呼ぶこともあります。このはかま、葉を取り除く作業を「選る」と呼びます。
まず藁を適当な束にします。次に軍手をはめ、指を藁の間に櫛状に入れ、先端から根の方に向かって軽くしごくようにします。これを繰り返して「はかま」を外し、ストロー状の茎だけが残るようにします。力仕事をして手のひらが強い人以外は、軍手をはめるのが無難です。

余談ですが、外したはかまは捨てずにとっておくと、カツオのたたきなどを作る時に役立ちます。強い火力と藁の風味が、最高のカツオのたたきを作ってくれます。

②藁を湿らせ叩く

丸太やゴムハンマーで叩き、藁を柔らかくすると加工しやすい(撮影:趣味千編集部)

はかまを取り除いた藁は、綯う前に湿らせます。湿らさないと乾燥している藁は柔軟性が無く、ポキポキ折れるからです。びちゃびちゃにする必要はありませんが、ある程度しんなりする程度になるまで、湿らせましょう。
次に藁を叩きます。切り株の上に藁の束を置き、丸太やゴムハンマーなどで叩いていきます。叩く目的は藁を柔らかくし、綯い易くするためなので、繊維が切れるほどガンガン叩く必要はありません。

③藁の綯い方

藁を綯うときは、足の親指に藁を挟む。指の股が痛くならないよう、先割れの軍足を履くのが得策(撮影:趣味千編集部)

藁が柔らかくなったら、いよいよ綯っていきます。藁を綯うには、足の親指と人さし指の間に藁を挟む必要があるので、指の股が痛くなりそうな人は先割れの軍足を履きましょう。
まずは藁3本1組を、2組用意し、足の指に挟みます。それから両手のひらで挟み、すりあわせるようにして藁を撚ります。それぞれの藁が手のひらで回転することを意識した方がうまくいきます。
すりあわせ終わったら各藁を左右それぞれの親指の股に挟んですりあわせる前の状態に戻し、再びすりあわせるようにして撚っていきます。

④藁を足す方法

こうなったらもう部屋の中は藁だらけ。でも藁の香りはとても良い(撮影:趣味千編集部)

藁は稲の品種にもよりますが50~70センチほどの長さですので、ある程度綯うと途切れてしまいます。なので途中で藁を足します。あまり細くなる先端に近づいて足すとその部分が細く、弱くなるので、半分くらい綯ったところで少しずつ足した方が良いでしょう。足す藁は、撚っている藁の細い束のほうに足し、一緒に撚ります。
初心者は足した藁がピーンと縄の外に飛び出てしまうことがありますが、強度には問題はありません。

藁で縄を綯ってみる

なんとかかんとか藁縄を16メートル綯った。毛羽立って細いところや太いところがある歪な縄だが、強度はかなりある(撮影:趣味千編集部)

今回は注連縄(し・め・なわ)用の藁をもらったので、これで縄を綯ってみました。注連縄用の藁はもち米の藁を使います。無農薬だそうで、なかなか手に入るものではありません。
初心者にどんどん藁を綯ってもらいました。手を定期的に濡らさないと、藁が滑ってよく撚れません。何度も水を付けて綯っていきます。藁に藁が巻き付いたような縄は強度がありません。両方の藁が互いに巻き付き合うような縄が理想です。
藁を撚るので手のひらがボロボロになるかと思いましたが、打って柔らかくしている藁は案外優しいものです。太くなったり短くなったりしながらも、なんとか16㍍の藁縄を綯いました。不格好ですが強度は十分です。
 これで「うさぎちぐら」づくりに挑戦してみました。次回の記事でご紹介いたします。

次の記事はこちら

うさぎちぐらを作ってみる

↓不器用な手付きですが、かわいいうさぎに癒されながらご覧ください。

 

 

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