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苗の悲劇

前回の記事で赤土に撒いた水田ビオトープ用の籾は、発芽後も順調に成長していましたが 、色々な生き物に食べられてかなりのダメージを受けました。成長に従って苗の数が減っているので観察すると、 クロヤマアリと思われるアリが発芽した苗を引き抜いて持ち運んで いました。
更に、スズメの食害にも遭いました。 ある日、苗床から何羽もがバタバタと飛び立って逃げていったので見に行くと、 かなりの発芽した籾が食べられ、荒らされていました。苗を育てるときは、 そうした生物から苗を守るための何らかの工夫が必要です。ビオトープは植物や昆虫などとの折り合いが肝心です。
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苗をもらう

残った苗にはきちんとカゴを被せて守るようにしましたが、トロ舟・プラ舟の水田ビオトープに 田植えできる状態ではなかったので、 近所の田んぼに余った苗をもらいに行きました。 田んぼを見回っていた男性に余った苗をもらえないか尋ねると、 好きなだけ持っていって良いというので、 ひとかたまりほどもらってきます。 品種を聞くのを忘れてしまいましたが、 このあたりはコシヒカリの作付けが多いので、 恐らくそうではないかとおもいます。水田ビオトープ用に作った苗とは大違いの、立派な苗です。
農家は田植えで稲が不足しないよう、通常は多めに苗を作ります。 余ったものは多くは捨てられるので、 欲しい人はお願いしてみると良いでしょう。
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ミジンコの嵐

田植えをした田は芸術的で美しいものです。 整然と規則正しく植えられています。 水中では無数のミジンコが発生し、縦横無尽に泳いでいます。 タニシなどもゴロゴロしており、 生き物が爆発的に発生しています。
しかし河川とつながっていない、トロ舟に作った水田ビオトープには、水は張ったものの生き物の姿は少なく、 寂しいものです。アメンボなどの飛行できる昆虫しか姿を現してくれません。水田ビオトープに田んぼと同じような生物を導入したいのであれば、苗をもらった帰りに、 用水路でアオミドロや泥などをすくい、 バケツに入れて持って帰ると良いでしょう。タニシやミズムシ、 イトミミズ、ミジンコからヒルまで、あらゆる生物がアオミドロや泥の中に混じっています。 これを田植えの際に一緒に入れると、 一気に水田ビオトープの生物が増加します。もちろん稲の害虫も混じりますが、害虫も含めて水田ビオトープを楽しみましょう。
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田植え

もらった苗で水田ビオトープに田植えをします。手植えの経験がほとんど無い上に、 2人で争うように植えたため、苗の本数に大きな差ができ、 植える列も真っ直ぐでなく、大変汚い植え方になりました。 こうはならないよう、 挑戦する方はきちんと糸などで間隔を測って植えることをおすすめ します。
とまれ田植えは終わりました。苗の頭の先が少し出るくらい、 深い「田んぼ」です。 このあと魚などを投入しようと思いますので、 この程度の深さにしました。

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