稲作をしよう②~水田ビオトープ

稲作をしよう②~水田ビオトープ

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稲作をしよう①~水田ビオトープ

完成したプラ舟水田は・・・いつの間にかニワトリ小屋の屋根となり、「屋上緑化」ならぬ「屋上田んぼ」に・・・(撮影:趣味千編集部)

トロ舟に土を入れる

赤玉土に水をたっぷり染み込ませる(上) 脱穀した籾を適当に蒔く(下)(いずれも撮影:趣味千編集部)
今回の稲作には、長さ約150センチ幅約90センチ深さ約20センチの、大型のトロ舟を使います。このトロ舟には220リットルの容量があります。
土は田んぼの土が最も理想的ですが、汚染などの問題が無い土ならば、ふるいで小石などを取り除いて使用しても構いません。
土がやせていても、肥料などは特に追加の必要はありません。プランクトン、特にミジンコなどを発生させたいなら、堆肥や腐葉土などを混ぜ込んでもかまいせん。かさましに、赤玉土などを加えても構いません。土の深さ12~15センチ程度で良いでしょう。
 

トロ舟に水を入れる

数日すると、脱穀した籾が発芽。白い芽を出している(撮影:趣味千編集部)
色々な土を混ぜたら、トロ舟に水を入れてかき混ぜましょう。これは「代かき」という作業に似ていますが、代かきは本来、土を混ぜることによって粒子の細かい土を沈殿させて土の粒子の隙間を詰まらせ、水漏れを防ぐための作業です。水漏れの心配が無いトロ舟では必要の無い作業ですが、泥を混ぜるのは面白いので、ついつい「代かきごっこ」をしまいます。
土に水を入れると、泡がたくさん浮いてきます。こうした泡や水の濁りは日光を遮り、雑草の発芽を阻害します。カブトエビやドジョウが水を巻き上げて濁したりすると、雑草が発生しないという利点があります。
この様子は動画でもご紹介しています。ご視聴、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

水田の水は腐敗しない

庭の火山灰混じりの黒ボク土をふるい、腐葉土や赤玉土を混ぜて水田の用土とする(撮影:趣味千編集部)
 
トロ舟内の泥は、上部は酸素が好きな好気性バクテリアが多く、底の方の酸素が少ない部分は嫌気性のバクテリアが多くいます。従って水田の水を浄化する「濾過」の役目は、大まかに2種類の層が果たしています。
水田の底の嫌気性バクテリアが多い部分では、バクテリアによって「脱窒」という現象が起きています。これにより窒素化合物は窒素ガスとなり、気体として空気中に放出されます。
さびた10円玉を水田の底部に入れておけば、酸でもかけたようにピカピカになります。酸素が無い水田の底では「還元」という反応が起きています。
こうしたバランスが自然と保たれるため、水田の水は腐敗しません。

直播きでも稲は育つ

「田んぼ」に引水。代掻き風に、よくかき混ぜる(撮影:趣味千編集部)
代かきをした田んぼに、育てた苗を植えるという作業は当たり前のように日本中でされている農作業ですが、実は籾を直接まく直播きもできます。ある実験では、直播きと田植えでは収量に大差が無いという結果が出ています。
この実験を以て本当に直播きと田植えで結果が変わらないと言い切れるかどうかわかりませんが、米が伝来して以降続いてきたであろう田植えという農作業の意味を揺さぶる一つの実験であったことは間違いありません。
このように、ドロドロにした土の上に籾を直接撒いても、稲は順調に成長していきます。苗を育てるのが煩わしい人は、「代かき」の後で直接、籾を撒いてみても良いでしょう。
次回は田植えとなります。次回以降は稲の成長とともに、記事を更新する形でリポートしていきます。
 
 
(随時更新中)稲作をしよう③~水田ビオトープ
 
 
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