ピラフ~飯盒&石窯+自家製ドライトマト

ピラフ~飯盒&石窯+自家製ドライトマト

ピラフは炊き込みごはん

日本でも各地で、鶏肉や魚介、野菜やきのこを使った炊き込みごはんがありますが、世界各地にもそうした炊き込みごはんがあります。
「ピラウ」などと呼ばれ、日本では「ピラフ」と呼ばれるものです。日本では炒飯や焼きめしのように、既に炊きあがった米飯に様々な具材を入れて炒めたものも「ピラフ」と呼ぶことがありますが、正式には炒めた米を具材と共に炊き込むものです。

石窯のコンロで焼く鶏手羽先。焦げ目がつくくらいの状態で飯盒に入れる(撮影:趣味千編集部)

 

石窯の余熱で調理

ドライトマトと塩、手羽先、ローズマリーを飯盒に投入、ひたひたの水でじっくり煮ていく(撮影:趣味千編集部)

詳しい「ピラフ」については詳しいサイトに譲るとして、今回は鶏手羽先を使ったピラフを、石窯と飯盒を使って作ってみます。石窯はピザなどを焼く際は非常に高温にしますが、その後も粘土層にたっぷり蓄積した余熱で、パンを焼いたり、煮込み料理を作ったりすることができます。
飯盒は言うまでも無く、キャンプや軍隊で重宝されてきた飯炊きの道具ですが、アルミまたはステンレス製なので、石窯に丸ごと入れて米を炊くことが出来ます。

飯盒が有利な点

石窯コンロは炎は上がらないものの、かなりの高温の熱気が吹き上げるため、一気に湯が沸く。じっくりと骨まで火を通す(撮影:趣味千編集部)

石窯と飯盒の組み合わせの有利な点は、飯盒がとても軽いことです。鉄扉のある口が広い石窯には、ダッチオーブンやスキレットなどを入れて調理することが出来ますが、難点は重いこと。ダッチオーブンなどは非常に優秀で、上部のほうが高温な石窯で使用する際には、蓋の上に炭や豆炭などを置く必要も無く、組み合わせとしては抜群なのですが、手軽さがありません。
その点飯盒は軽くコンパクトなので、石窯の余熱をちょっと利用したいときは、大変便利です。

飯盒ピラフのレシピ

60年くらい使っている飯盒。キャンプ、アウトドアの調理器具は数あるが、耐久性や用途の広さ、価格など、飯盒の実力は突出している(撮影:趣味千編集部)

①手羽先を焼く

鶏手羽先を石窯の上のコンロで、網焼きにします。芯まで火が通らなくてOKです。焦げ目がややついて香ばしさが増したら、飯盒に投入しましょう。

②手羽先を煮てスープをとる

飯盒にはローズマリー、ドライトマト(作り方はこちらの記事で⇒ドライトマトの作り方)、ニンニク、塩、適量の水を入れ、そのまましばらく石窯のコンロに掛けます。

③スープで米を炊く

鶏手羽先に火が入り、うまみがしみ出したスープが出来たら、いったん手羽先を取り出し、洗米3号、干しぶどう、カシューナッツ、黒胡椒を加えた飯盒に、スープを注ぎます。水加減は火加減次第で調整しましょう。

石窯の中に直接飯盒を投入。プラスチックやゴムの部品がないため、火に丸ごと投入しても全く問題はないという点が優れている(撮影:趣味千編集部)

④盛り付け

たき火などで飯盒を加熱する場合は、飯盒の底と側面に熱が入っていきますが、石窯内では上部ほど熱いため、米は底が焦げにくい利点があります。炊きあがったら通常は飯盒はひっくり返して蒸らしますが、そのままでOK。大皿に盛り付けて、上に手羽先を並べます。

⑤手羽先ピラフの味

炊きあがった米には手羽先から出たスープが芯まで染みこみ、投入したドライトマトのうまみも、米に閉じ込められています。手羽先ははんなり塩味で、柔らかく煮上がっています。お子さんなどがいなければ、お好みで、もっとスパイシーに仕上げてもおいしいと思います。

鶏手羽は柔らかく、飯には食材の旨味が染み込んだ。今回は黒コショウのみだったが、いろいろな香辛料をもっと入れると味が良くなる(撮影:趣味千編集部)

盛り上がる大皿料理

キャンプなどには大皿は持って行きにくいものですが、庭先でバーベキューなどを楽しむ際は、大皿料理があるだけで豪華さが増します。食べ方も、野外ならではの楽しみ方をしてみましょう。
ピラフの食べ方のお勧めは「手づかみ」。どうせ手羽先の分解で手がべとべとになりますし、手づかみで食べるおいしさもあります。中東の遊牧民ベドウィンのように上手には最初は食べられませんが、慣れてくるとなかなか楽しいものです。

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