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水槽台の材料の寸法
水槽を立って眺めることができるように、水槽台を高めに作ります。高くなるとトップヘビーになるので、倒れないように最低でも、奥行きと高さの比率は「高さ:奥行き=2:1」になるようにしましょう。
今回は高さ約1メートル、幅約1メートル、奥行き約50センチとしました。「約」とあるのは1メートルの材木を半分に切った際に、ノコギリの厚みで目減りした分です。
ドリルとネジで組み立てる
材料がそろったら、木ねじでがっちり、組み上げていきましょう。木材を重ね、ドリルで穴を開け、木ねじで止めていきます。重ねる部分をボンドで強化しても良いでしょう。
電動のインパクトドライバーなどがあれば作業はスムーズ。30分ほどで組み立てることが出来ます。重ねた場所は木ねじで3カ所以上、固定しましょう。表と裏から固定するとより丈夫になります。ネジは錆びにくいステンレスがお勧めです。
天板を貼る
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土台が組み上がったら、水槽を直接置く天板を貼ります。合板などでは重みで次第にゆがんだりする恐れがあるし、水が落ちて接着剤が剝離する恐れもあるので、今回は50センチほどの木材を並べて貼っていきました。
杉材は水をこぼすと水を吸いますが、吸ってもまた乾燥します。如何に水槽回りとは言え、いつもびしょ濡れになっているようなことはありませんので(もしそうなっているなら水槽システムに問題がある)、ニスを塗ったりする防水をする必要は基本的にありません。それでも気になる人は、薄く植物油を塗って、拭き上げておけば良いでしょう。
地震と水槽台
できあがった水槽台は、斜めにしてみたり、上に座ってみたりして強度を確かめてみましょう。ぐらぐらしていたりしたら、絶対に使わないようにし、もう一度しっかりネジで締め込みましょう。
この水槽台を設置する地方は、震度4~6弱程度の地震がよく発生します。必要以上に頑丈に作ったのはそうした事情で、この水槽台はいずれの地震にも何度も耐えてきました。
水槽台の耐震基準などは定められておりませんが、最悪なのは地震で水槽台が倒れる、崩壊してしまうことです。地震は必然であるという前提で水槽台を作る必要があります。
地震対策
地震が起きると水槽台は建物と共に上下左右に揺れます。周期にもよりますが、このとき、水槽の水が揺れて大量にあふれ、こぼれます。こぼれた水が電気機器にかからないように、ポンプ類などは水槽の水面より高い場所に置きましょう。水がこぼれた方が水槽が軽くなるため、水槽台ごと倒れるような危険は少なくなります。
水槽台から水槽が滑り出して床に落ち、割れるのを、水槽の周りにストッパーを設けることである程度防げます。小さな木片などをネジで留めるだけでも、大きな効果があります。水槽台自体を壁や床に金具に固定するのも大きな効果があります。
震度6強を超えるような大きな地震には、ほとんど打つ手がありません。たっぷり水が入ったガラスの容器がぶっ飛んできたり、水槽台が水槽ごと倒れてくるようなことにならないように、頑丈な水槽台を作り、できる限り水槽台と水槽、水槽台と床や壁を固定する対策を取るようにしましょう。
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