屋外で熱帯魚を飼おう②~熱帯魚がより美しく

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屋外で熱帯魚を飼おう①

一応完成した屋外熱帯魚池。今後流木や水草でワイルドに仕上げていく予定(撮影:趣味千編集部)

礫式濾過のメリット

塩ビパイプ内のエアストーンから吹き上がる泡。ゆっくりだがエアリフトが水を持ち上げている。持ち上がった水は礫間を通って池に戻る(撮影:趣味千編集部)
 
水中には動植物プランクトンがたくさんいて、小さな魚の餌となっています。濾過装置の濾材にウールマットなどを使うと、こうしたプランクトンなどが濾し取られてしまいます。これだと水は透明になりますが、自然下の河川や湖沼とは全く違う環境となります。
礫式濾過だとプランクトンなどは再び礫の間から流れていきます。このため水はなかなか透明になりません。しかしプランクトンは小型熱帯魚の餌でもあります。多少の濁りは我慢した方が、魚のためです。濾過能力が足りず、アオコなどが発生した場合は、礫の粒を小さくすると対応できますが、基本的には遮光で対応しましょう。
 

 

熱帯魚と水草を入れる

投入1号のレモンテトラ。赤い目と黄色のひれをした、小型のカラシンだ(撮影:趣味千編集部)
 
今回は熱帯魚の中でも繁殖が難しいといわれている、ネオンテトラとを入れてみます。ネオンテトラは水槽での飼育下では非常に繁殖が困難ですが、こうして屋外で飼育していると産卵に至ることがあります。その後もプランクトンが十分だと、うまく育つかも知れません。
そのほかに、プリステラ、レモンテトラも投入します。
水草はヘアグラスを購入しました。浅い盆栽鉢に植えて、水底を芝生のようにしてみたいと思います。そのほか、名前が書いていませんが、ウォーターバコパではないかと思われる水草と、黄色い睡蓮も投入します。

熱帯魚を屋外で飼うメリット

おなじみのネオンテトラ。繁殖が難しいことで知られるが、屋外飼育では成功するかもしれない(撮影:趣味千編集部)
 
熱帯魚を屋外で飼育すると、様々なメリットがあります。一つは熱帯魚の色がとても美しくなることです。
太陽光のせいなのか、自然に繁殖したプランクトンのせいなのか、混入した落ち葉などの植物のせいなのかわかりませんが、水槽飼育に比べて驚くほど濃く、鮮やかな色になることがあります。そうして美しくなった熱帯魚はまた健康も増し、繁殖は難しいといわれている種でも急に産卵したりすることがあります。
もう一つのメリットは、水草の成長が良好なことです。直射日光の下で育つ水草は、ライトでの栽培とは比べものにならないほど勢いよく、爆発的に育ちます。
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熱帯魚を屋外で飼うデメリット

プリステラ。黄色黒白に色分けられた可愛いひれが特徴だ(撮影:趣味千編集部)
 
熱帯魚を屋外で飼育するデメリットも当然あります。最大のデメリットは、雨による急激な水質の変化です。光化学スモッグや火山灰などを含んだ雨が降り込むことで、水質が大きく変化します。この変化が水質の悪化を招き、ひどい場合は熱帯魚が死んでしまうこともあります。
雨が大量に入らないように、よしずなどである程度の雨をプラ舟に入らないようにしたり、大量の水草を植えて水質の安定を図ったりする必要があります。
も一つのデメリットは天敵です。今回、テトラのような小さな魚を入れたのは、ネコに狙われないためです。ネコはとても魚を捕るのが上手ですが、メダカサイズのものは取れません。
ただし、カワセミやサギのような鳥が来た場合はテトラのような小さな魚も食われてしまいます。
 

熱帯魚の屋外飼育の注意点

美しいネオンテトラも、上から見れば何がなんだかわからないというのが、屋外飼育の難点ではある(撮影:趣味千編集部)
 
熱帯魚のなかには、熱帯魚といいつつ温帯に生息し、日本の四季の中でも野生化する恐れがある魚がいます。室内での水槽飼育にも言えることですが、屋外飼育では、万が一、プラ舟から逃げて自然の川や池に流れ込んでも、冬を越せない種類を選ぶ必要があります。
水草もまた同様です。アナカリス(オオカナダモ)やホテイアオイのように日本中の小川や池を覆い尽くすほど繁殖力が強い水草がこれ以上増えないように、十分な注意が必要です。
水草に紛れて、知らない巻き貝などがついていたりすることもあります。日本にはいない微生物やウイルスも紛れているかもしれません。
「いったん煮沸して捨てて欲しい」という人もいますが、そこまでできないにせよ、せめて、屋外飼育で飼育水を捨てる時は直接川や溝に流さず、地面などに流して乾燥させてしまいましょう。
 
早速ヒメアメンボが訪問。しかも交尾中。繁殖してくれれば嬉しい(撮影:趣味千編集部)
 
 
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