屋外で熱帯魚を飼おう①~トロ舟を埋め濾過装置を作る

屋外で熱帯魚を飼おう①~トロ舟を埋め濾過装置を作る
屋外熱帯魚飼育に使うトロ舟。容量220リットルで1万円前後。右奥のプラ舟ビオトープよりはるかにデカい(撮影:趣味千編集部)

熱帯魚は夏季は屋外で飼える

圃場整備中に出てきた大量の石や岩。火山性の角張った山石が多く、丸い石はほとんどない。残土として捨てるというので交渉してもらってきた(撮影:趣味千編集部)
 
日本の大部分は温帯に属しはしますが、世界の天気予報などを見ていればわかると思いますが、日本の夏の異常な暑さは熱帯、亜熱帯に匹敵します。熱帯に生息する熱帯魚を水槽で飼育するには、この夏の暑さ対策が重要となり、水槽専用のクーラーを設置したり、水面に風を吹き付ける扇風機を取り付けたり、凍らせたペットボトルを水槽に浮かべたりと、様々な工夫が必要になってきます。
この日本の暑さを逆手に取り、夏季は熱帯魚をいっそ屋外で飼育するという方法があります。その方法をご紹介します。
 

熱帯魚の屋外飼育はシンプル

穴掘りは重労働。植物の根や石ころにてこずりつつ、作業をすすめる(撮影:趣味千編集部)
 
熱帯魚飼育と言えば、水槽、濾過装置、ライト、ヒーターまたはクーラーと、多くの道具が必要になってくるというイメージだと思います。確かに室内で飼うのであれば、それだけの道具が必要で、濾過装置をオーバーフローや高性能の外部式フィルターに変えたり、水草の育成に効果が高いライトに変えたりとこだわれば、購入金額もかなりのものになってしまいます。
しかし今回ご紹介するのは、いわゆる「プラ舟ビオトープ(プラ舟、トロ舟でビオトープを作る!①)」でご紹介したのと同じような、プラ舟・トロ舟を使った簡単な飼育方法で、大した資材は使いません。必要なのはプラ舟、塩ビパイプ、エアポンプ一式のみとなり、ビオトープ作りと同じ材料で作ることができます。
 

熱帯魚池の作り方は簡単

トロ舟を埋め、もらってきた石や岩を運ぶ。一輪車がないので、キャリーで運搬(撮影:趣味千編集部)
 
準備するのはセメントを練ったりするのに使う「プラ舟」。トロ舟などともいい、ホームセンターなどでごく普通に販売されているものです。
今回は欲張って大きなプラ舟を使います。おおよそのサイズは縦150センチ、横90センチ、深さ21センチ。価格は1万円前後で、容積は220リットルとなります。
このプラ舟を、縁の付近まで土中に埋めます。水平に埋めるのが基本ですが、やや角度を付けて埋めると一カ所に色々な汚れや落ち葉などがたまるので、そうした埋め方をしても良いでしょう。
 
屋外熱帯魚飼育は、動画でもご紹介しています。ご視聴、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

濾過装置を付ける

これだけの岩を使い、魚の隠れ家や濾過装置を作っていく(撮影:趣味千編集部)
 
単なるたまり水として熱帯魚を入れても十分飼育できますが、プランクトンが発生してくると水が濁ってしまい、水中の様子がよく見えなくなります。これを避けるために、簡易な濾過装置を設置しましょう。
使うのはL字型の継ぎ手を取り付けた40Aの塩ビ管です。L字型の継ぎ手内にエアストーンを入れてエアポンプで空気を送り、エアリフトで水を持ち上げる方法で、濾過槽に水を循環させます。塩ビ管は落ち葉などの吸い込む場合も考慮し、40Aほどの直径がおすすめです。
塩ビパイプをプラ舟の対角線に置いたら、飾りの岩でL字型継ぎ手付近を固定して囲み、隙間を小石や礫をで埋めてしまいます。これで完成です。
 

水を入れる

濾過装置は40Aの塩ビパイプとL字型の継手のみ。トロ舟左上の濾過槽部分から対角線に配置し、水の循環を作る(撮影:趣味千編集部)
 
早速水を入れてみましょう。L字型継ぎ手が水没すると、泡と共に水が吹き上がってきます。この水は岩の隙間の礫の間を通って、トロ舟に戻ります。ウールマットなどの濾材はよく懸濁物を濾し取りますが、すぐに詰まってしまいます。礫は懸濁物を濾し取る能力がほとんどありませんが、自然の河川と同じく、濾材としての一定の役目は果たしてくれます。
トロ舟の中をきちんと水が循環するかどうか調べるためには、トロ舟の対角線に置いた塩ビパイプの口に、灰を落としてみるのがよいでしょう。ごくゆっくりでも、沈んでいく灰が塩ビパイプの中に吸い込まれていけばOK。極めてゆっくりですが、一応の循環が確認できます。
次回は水草や熱帯魚を入れてみます。
 
岩の間に濾材となる小石や礫を入れてパイプを固定。L字型継手の中にエアストーンを落とし込み、濾過装置は完成(撮影:趣味千編集部)
 
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