ベランダに小川を作ってメダカを飼おう⑥メダカの種類

ベランダに小川を作ってメダカを飼おう⑥メダカの種類

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ベランダに小川を作ってメダカを飼おう⑤メダカは絶滅の危機にある

「幹之スーパー光」の名で販売されていたメダカ。メタリックブルーのすごい体色をしている。改良メダカは無数に作出されている(撮影:趣味千編集部)

「メダカ」と一口に言っても、様々な種類がいます。自然下でも地域によって遺伝子が異なりますし、観賞用の改良品種は数百います。

メダカは大別して2種類

青い部分で示した北陸から東北の日本海側を中心に分布するキタノメダカ(作画:趣味千編集部)
赤い部分で示した太平洋側から中四国、九州にかけて広く分布するミナミメダカ(作画:趣味千編集部)

日本のメダカは元々1種類とされていましたが、80年代に「北日本集団」と「南日本集団」に大別されることが判明。2013年に「北日本集団」と「南日本集団」が別の種類であるとして、前者を「キタノメダカ(学名・Oryzias sakaizumii)」、後者を「ミナミメダカ(学名・Oryzias latipes)」とする標準和名が付けられました。
キタノメダカとミナミメダカの違いは、体の一部の模様や鰭の形で判断できますが、大変微妙なものです。一見して差がわかるようなものではありません。

 

もっといろんなタイプに分かれる

北、南の違いだけでなく、各地方にそれぞれ固有の種がいることがわかっている(作画:趣味千編集部)

キタノメダカとミナミメダカに大きく分かれるメダカですが、更に色々なタイプに分かれます。日本海側には北日本、山陰、北部九州型が分布し、太平洋側の広い範囲には東日本型が分布します。更に瀬戸内海、九州、沖縄などに、それぞれ異なるタイプのメダカが生息していると、研究で明らかになっています。
更に更に、メダカの遺伝子は細かく分かれます。東日本大震災の津波で大きな被害をうけたものの、大学の研究室で奇跡的に生き残っていることがわかった仙台市若林区井土地区固有の「井土メダカ」もその一つ。ほかにも「藤沢メダカ」「横浜メダカ」「鎌倉メダカ」「大田原メダカ」「小田原メダカ」など、固有の遺伝子を持つメダカが、全国にいます。調べればもっともっと、様々な固有のメダカが見つかることでしょう。

改良品種のメダカ

飼育下のメダカにも、色々な種類がいます。元々は江戸時代に「ヒメダカ」という黄色いメダカが作り出されたようです。ヒメダカはペットコーナーなどで観賞魚として、または肉食魚の餌として、長く販売されてきました。
2004年ごろに「楊貴妃」という品種が流通し始めて以来、メダカの飼育がブームになり、既に600種類を超える品種が愛好家によって作り出されたと言われています。改良はすごいスピードで進んでいるので、1000種類を超え、数千種類となるかもしれません。

遺伝子の汚染

ヒメダカは既に江戸時代には作出されていた。現在は肉食の観賞魚の餌などとして安価に流通している(撮影:趣味千編集部)

近年、こうした改良品種が放流され、自然下の様々なメダカと交雑して遺伝子が汚染される問題がクローズアップされています。採取したメダカを別の場所で放流したり、飼えなくなった観賞用メダカを川に逃がしたりすることが原因です。
2006年、こうした問題について、山口県山陽小野田市の高校生らが独特の研究しました。純粋な野生種のメダカをヒメダカと交配しても、ヒメダカは生まれないが、ヒメダカとの交配で生まれたメダカは、野生種のような色をしていても、ヒメダカと交配させると、ヒメダカと野生種のような色のメダカの両方が産まれるというものです。これで、川で泳いでいるメダカが純粋な野生種か、交雑種かを知ることができるようになりました。

メダカの放流は禁止

2017年には、国内の123カ所の自然の河川で捕まえたメダカのうち、48カ所で、ヒメダカの遺伝子が混じっていたという調査結果も発表されました。観賞用の改良品種はもちろん、小川などで捕まえたメダカを別の場所に放流することも、絶対にやめましょう。地域に応じて進化してきたメダカの多様性を守っていくために、大切なことです。

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