(※ムカデの写真あり)ニワトリvsムカデ~ニワトリの飼い方

(※ムカデの写真あり)ニワトリvsムカデ~ニワトリの飼い方

 

 

ムカデに刺されたり、噛まれたりしたはずだが、平然としている「ソフィー」(撮影:趣味千編集部)

ニワトリは昆虫が大好き

トビズムカデ。立派なムカデだ。ムカデはゴキブリなどの害虫を食べてくれる「益虫」の面もある。後ずさりしないことから、尚武のシンボルでもある(撮影:趣味千編集部)
 
何でも食べるニワトリですが、特に昆虫のような節足動物が大好きです。ハチやムカデなど、刺して毒を注入するようなものでも、全く平気で食べてしまいます。刺されているか刺されていないのかはわかりません。痛いのか、痛くないのかもわかりません。毒の影響があるのかどうかも不明です。
カメムシのようなにおいが強烈な昆虫も食べます。ニワトリはさすがに、ジャングルで生き抜いてきたセキショクヤケイの子孫だけあって、いかに家畜化されようとも、食って生き抜いていく力はすさまじいものがあります。

ニワトリvsムカデ

ムカデを咥えて走り回るニワトリ(撮影:趣味千編集部)

 
ある日、10センチほどの長さのムカデをニワトリが見つけました。ボリスブラン姉妹の「アンジー」はすぐにムカデをくわえて走り出し、「ソフィー」が追いかけます。ムカデを奪い合います。
胴をくちばしで挟まれたムカデは、くちばしやとさかに巻き付きます。尾部にある毒針を刺そうとしているようですが、ニワトリは何度も頭を振ってムカデをふりほどきつつ、飲み込みやすいようにくわえ直そうとします。何度も刺されているようにも見られますが、全くひるみません。
ムカデを地面に叩き付けたり、木にこすりつけたりして弱らせた後、一気に飲み込みました。

爬虫類や両生類も食う

金網や地面に叩きつけて弱らせようとしているようだ(撮影:趣味千編集部)
 
昆虫が好きなニワトリですが、カエルのような両生類やカナヘビ、小さなヘビのような爬虫類も好んで食べます。ヤマカガシのような毒ヘビも、幼蛇なら食べてしまいます。
ですので、もしビオトープやビオガーデンを作って、昆虫やカエル、カナヘビなどのいきものたちが自由に繁殖できる環境を実現したいと思っている方は、ニワトリを飼う際には注意が必要です。ネットなどで行動範囲を限定しないと、あらゆる動く生き物が姿を消してしまい、生き物であふれた空間を作ることはできません。

ニワトリを園丁に

ボリスブラウン姉妹にとっては、ムカデやハチの毒や痛みなど、ものの数ではないようだ(撮影:趣味千編集部)
 
ニワトリのこの片っ端から昆虫を食べる性質を利用すると、庭園の管理を任せることもできます。松やサツキなど、ニワトリが好まない植物が多く植えられている日本庭園なら、ニワトリは植木を荒らすことなく、生えてきた雑草や、庭木に害を与える毛虫や芋虫、ナメクジなどばかりを食べてくれます。草取りや害虫駆除をせっせとやってくれる、忠実な園丁となります。
ただ、カエデの葉や一部の山野草など、ニワトリが好む植木もあります。そうしたものは食べられ、丸裸にされてしまいます。どの植物を食べ、食べないのかは、ニワトリの目の前に植物を置いてみるまでわからないので、庭に放すかどうかは慎重な判断が必要です。
大きな神社などでは、放し飼いのニワトリが自由にうろうろしているところがあります。尾の長い日本鶏や軍鶏などが多く、時折長く美しく鳴く姿が神社によく似合います。ボリスブラウンも外国生まれの鶏ですが、日本庭園に出すとなかなか、絵になります。
何でも食べるニワトリです

 
 
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