アウトドアやキャンプで役立つ「型枠ノコギリ」

アウトドアやキャンプで役立つ「型枠ノコギリ」
キャンプ 薪 アウトドア
型枠ノコギリで切り出した薪。径の太い木でも、結構簡単に切れる(撮影:趣味千編集部)

丸太を切る

アウトドアやキャンプで万能に近い機能を発揮する鰺切り包丁ですが、薪の処理は不可能です。これはアウトドア用として販売されているどのナイフにも、困難な作業。丸太や太い枝を切るのは、ノコギリの仕事です。
キャンプ場で丸太から薪を作る必要がある場合、ノコギリを持っていなければどうにもなりません。斧などでも丸太は切断できますが、普段から使い慣れていなければ危険。効率も大変悪いものです。

型枠ノコギリ

型枠ノコギリ アウトドア キャンプ
どこのホームセンターにも売られている型枠ノコギリ。刃の部分が取り替えられるようになっているので、切れなくなったら交換を。丈夫なケースに入っており、携帯も安全(撮影:趣味千編集部)
 
丸太を切断するのに最も適しているのは、「型枠ノコギリ」です。型枠ノコギリは、建築物の基礎となる鉄筋コンクリートを打つ時のベニヤ板の型枠をザクザクと切っていくためのノコギリです。
型枠ノコギリは「よく切れる」ということを目的としたノコギリなので、切断面が荒くなります。また目立てをして長年大事に使うものではなく、切れなくなったら新しい刃に取り換えられるようになっています。「一刻も早く仕事を仕上げたい」という現場の要求に応えるために開発されたものだけに、アウトドアやキャンプでも十分に活躍してくれます。
薪ストーブを毎日使うような方はチェーンソーが不可欠ですが、たまに石窯で料理をしたり、バーベキューや焚き火を楽しむ程度の量の薪しかいらないのであれば、型枠ノコギリが1本あればなんとかなります。

サバイバルナイフのノコギリ

型枠ノコギリ ノコギリ アウトドア キャンプ
ノコギリは引くときに力を入れる。押し出すときに力を入れると刃が曲がることがあるので注意(撮影:趣味千編集部)

 
サバイバルナイフと呼ばれるタイプのナイフの中には、刃の峰の部分にノコギリ状のギザギザがついているものがあります。これは植物の蔓や小枝程度のものならば切断できますが、丸太や太い枝を切ることはできません。むしろ刃の峰を押しながら何かを削る時に邪魔になることがあり、アウトドアでは実際は使いにくいものです。
型枠ノコギリは携帯しやすい折りたたみ式のものもあります。ズバズバ切れるので、女性や子どもさんでも簡単に丸太を切断することができます。丸太を薪の長さに切断することを「玉切り」と呼び、玉切りしたものは「ヨキ」と呼ばれる斧で割ります。ヨキが無い場合は丸太を短く切り、そのまま円盤状の薪として使いましょう。

ナイフ、型枠ノコギリの携帯

日本には銃砲刀剣類所持等取締法という法律があります。刃の長さなどに規定がありますが、たとえ法律で問われない刃渡りの刃物であっても、業務などの目的がはっきりしない場合に護身などの理由で持ち歩くと、逮捕されることがありますので十分に注意しましょう。
刃物は人を緊張させます。キャンプ場やアウトドア、登山などの最中だとしても、大きなナイフをベルトから吊して歩き回ったりすると、無用の威圧感を与えてしまう恐れがあります。使用する時以外はなるべく見えないように持ち歩くようにしましょう。

その他の刃物

GERBER マルチツール プライヤー アウトドア キャンプ
GERBERのマルチツール。番線や針金の切断だけは、ペンチ、ニッパーに頼るしかない(撮影:趣味千編集部)
 
スイスのビクトリノックス社などが製造しているアーミーナイフ(十徳ナイフ)は、一つ持っていると便利です。ドライバーや毛抜き、栓抜きなどの「たまに使う機能」を集約しているいるので、なにかと重宝します。
同様の機能を持つマルチツールなども便利です。プライヤーがついたものは、番線で木材を縛ったり、針金を切断したりすることもできる点が、どの刃物にもできない芸当です。

安全に注意を

刃物を使っているときは、十分に周囲に気を配りましょう。小さなお子さんなどは興味津々で近づいてきて、突然刃物の前に出てくることがあります。十分に注意しましょう。
安全に刃物を使うためには、普段から使い慣れておくことが大切です。キャンプの時だけ使い慣れないナイフを持っていっても、使いにくく危ないだけ。もし持っていきたいナイフがあれば、普段の料理などで何度も使い、手になじませておきましょう。
 
キャンプのときは「鯵切包丁」も便利です↓
 
 

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