アウトドアやキャンプで本当に役立つ刃物は鯵切包丁

アウトドアやキャンプで本当に役立つ刃物は鯵切包丁
佐賀の野鍛冶が打った鯵切り。非常に切れ味が良く頑丈だ(撮影:趣味千編集部)
 
刃物は用途に応じて分化、発展してきました。日本刀からカミソリまで、それぞれの用途に特化し、姿も形も全く異なる進化をしてきました。あらゆる刃物がありますが、全ての作業を兼用できる刃物はありません。しかし全ての刃物をそろえて野外に行くこともできません。ここではキャンプなどのアウトドア活動で役に立つ、本当に使える刃物を紹介します。それは鯵切り包丁です。

鰺切り

鯵切り包丁は小型の出刃なので、小鯛の背骨くらい楽に切断できる(撮影:趣味千編集部)

 
鰺切り包丁は小型の出刃包丁。文字どおり、アジのような小魚を手際よくさばくために進化した包丁です。これをおすすめする理由は、魚や肉がさばけるという理由からです。ほとんどのアウトドア料理はこれ一本で対応が可能です。
菜切り包丁や柳刃包丁など、様々な包丁があり、それぞれ野菜の皮をむいたり、刺し身を引いたりするのには非常に適しています。しかし菜切り包丁や柳刃包丁では、鯛のような大きな魚の頭を落としたり、骨を切ったりすることはできません。逆に鰺切り包丁はやや使い勝手が悪いものの、野菜の皮もむけますし、刺し身も引けないことはありません。

鰺切りは工作も可能

鯵切り包丁は刃が厚く身幅が狭いため、肥後守などの工作用ナイフのように使いやすい。木を削るなど簡単(撮影:趣味千編集部)
 
キャンプでは料理以外でも鰺切り包丁は使えます。小型とは言え丈夫な出刃なので刃も厚みがあって強く、切れ味も抜群です。
ロープやザイルを切断するなど朝飯前。使い慣れると、竹を削って竹とんぼをつくるような細かい作業も可能です。木を削ることも可能。気まぐれでちょっとした木彫を楽しんだり、木からスプーンを削り出したりすることもできます。丈夫な上に切れ味が良いので、カッターナイフのように紙を切ったりすることもできます。

鰺切りに鞘を作る

鯵切り包丁は先端が鋭く、安全に持ち運ぶためには鞘が必要だ(撮影:趣味千編集部)
 
鰺切り包丁一本あればキャンプの料理や、簡単な工作はほとんど間に合います。しかし鰺切りは大抵、むき出しの状態で鞘がありません。そのまま持ち歩くと、出刃包丁と同様に先端が鋭く尖っていますので、大変危険です。さらしに巻いて持ち歩いても、転倒したら簡単に突き抜けて安全性にはほとんど意味がありません。しっかりした鞘を自作しましょう。
日本刀の鞘は、刃を傷めないために柔らかい朴の木を使います。しかし鰺切り包丁なら何の木材で作っても構いません。鰺切りの刃よりやや広い長方形の板を2枚準備し、刃の厚みと同じ細い棒を挟んで接着するだけ。鞘走らないように鞘にひもを取り付け、包丁の柄をぐるぐる巻きにしておきましょう。

植物油でさび止めを

鰺切り包丁は鉄製でさびやすいので、使わない時は植物油を塗っておきましょう。料理に使えなくなるので、鉱物性の油は使わないようにします。鞘に油が染みこんでも構いません。
特に研いだ後はさびが発生しやすいので、よく乾燥させた後、すぐに十分に油を塗っておきましょう。

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