プラ舟、トロ舟でビオトープを作る!③

プラ舟、トロ舟でビオトープを作る!③

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ニワトリを飼って新鮮な卵を食べよう!ニワトリの飼い方

 

ビオトープの水の中のメダカをくわえようとするボリスブラウン姉妹。サギのような水鳥と違い、水の屈折があるため、何度やってもうまくいかない(撮影:趣味千編集部)

トロ舟ビオトープの冬

雪に覆われ厚く氷が張ったトロ舟ビオトープ。生き物の気配がないが、氷の下でメダカたちは生きている(撮影:趣味千編集部)

 

トロ舟で作ったビオトープの中でメダカは元気に泳ぎまわっていましたが、秋が深まり、冬が来ると、ビオトープはカチカチに凍結してしまいました。ビオトープは外気温の影響を少なくするために、トロ舟を半分、地中に埋める形で設計、施工しました。地熱を生かそうとしたのです。しかしシベリア寒気団が南下してきて寒波が訪れ、マイナス5度、マイナス7度と冷え込むと、その程度の保温対策ではどうしようもありません。ビオトープは完全に凍結してしまいました。

氷を割っていないので厚みを測っていませんが、石をひとつ二つ置いたところで割れないような頑丈さだったので、1センチ以上は凍っていたとみられます。植えていた植物もすっかり枯れて、凍り付いています。こんな風になってしまっては、中のメダカがどうなったかは全く確認できません。心配な日々が続きました。ですが他の淡水魚も、こうした環境下で何万年も生きてきたわけですので、死滅することはありません。

春、メダカは生きていた

ニワトリたちはビオトープが大好き。飛んできたトンボを追いかけたり、水草を引き抜いて取り合ったり。セキショクヤケイを先祖に持つだけあって、放し飼いにするとどんどん野生化する(撮影:趣味千編集部)

春になって、トロ舟ビオトープに氷が張る事もなくなりました。しかしトロ舟ビオトープの水はまだまだ冷たいまま。底にはカエデの葉や、ムラサキシキブの実が落ちて朽ちつつあります。生物にとって、特に魚類であるメダカにとって、良好とは言いがたい水質のようです。水質の変化に強い、シオカラトンボのヤゴなどはどこかで生きていることが多いです。

メダカが生きている姿を確認できたのは、ニワトリのおかげです。放し飼いをしているボリスブラウンの姉妹「アンジー」と「ソフィー」が、しきりにトロ舟ビオトープを覗き込んで、何かをくわえようとしています。(⇒ニワトリを飼って新鮮な卵を食べよう!ニワトリの飼い方)バッタやクモなど、動くものを片っ端から食べているこの二羽のニワトリが興味を示すからには、何か動き回っているものがいるのだろうと思ってよく見ると、メダカが生きていました。4匹は確認できます。普通の天然のメダカなので、見つけにくかったのです。

メダカの繁殖が始まる

暖かくなれば、トロ舟ビオトープの陸部には、再び色々な水辺の植物が茂り出し、多くの昆虫や爬虫類が集まってくる(撮影:趣味千編集部)

メダカは春から秋にかけて、何度も卵を産みます。餌が豊富で環境がよければ、どんどん繁殖して増えていきます。ユスリカなどの昆虫がトロ舟ビオトープにやってきて、水中にアカムシが発生したり、落ち葉などを餌にワムシやミジンコが繁殖するようになれば、メダカはこれらを餌に繁殖を繰り返します。

ビオトープにドジョウも追加して入れたいところでしたが、ドジョウは意外と肉食性が強く、カブトエビなどを混泳させると一気に裏返して襲い、大きな殻を残して食べてしまいます。もちろん、メダカの稚魚も全部食べられてしまいます。せっかく越冬に成功したメダカですので、ドジョウのビオトープへの投入は見合わせます。

 
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