日本野鳥の会に入ろう

簡単な野鳥の写真図鑑を作りました。なかなか撮るのは難しいですが、随時更新中。

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日本野鳥の会の2020年の会員証。ホオアカがかわいらしい(撮影:趣味千編集部)

野鳥に興味を持ったら入会がおすすめ

野鳥に興味が湧いてきたけど、鳥には詳しくない。どこにどんな鳥がいるか知識が無い。という人は、日本野鳥の会に入ってみましょう。鳥に関する知識はもちろん、バードウォッチングのテクニック、鳥にとって必要な豊かな生態系についての勉強も出来ます。
会員になることで、野鳥の生息に必要な生態系の保全や回復などの事業を支援することも出来ます。各都道府県ごとに支部もあるので、お住まいの地域の野鳥と自然環境など、地元の自然を学ぶこともできます。

 

日本野鳥の会の歴史と概要

日本野鳥の会の会員になると送ってもらえる会誌や野鳥図鑑(撮影:趣味千編集部)

日本野鳥の会は1934年(昭和9年)に設立された団体で、2011年に公益財団法人となりました。設立者は歌人・詩人でもあった中西悟堂(1895~1984)。「野の鳥は野に」を提唱し、野鳥と野鳥が生息する環境の保全を訴えた人です。設立時のメンバーは民俗学者の柳田國男、国語学者の金田一春彦、詩人の北原白秋、五摂家の鷹司家など、そうそうたるものです。現在、名誉会長は俳優の柳生博さんです。
日本野鳥の会の現在の会員・サポーター数は計5万人以上。全国に87の支部がある大きな団体です。

日本野鳥の会の活動

スズメのような身近な野鳥から入門しても、結構はまる野鳥観察(撮影:趣味千編集部)

日本野鳥の会によると、同会は野鳥生息地の保全といった自然保護活動や、野鳥を守るための法整備の促進、野鳥とその生息環境の保全の重要性の啓発活動を中心に取り組んでいます。野鳥保護区を設けるための土地の買い取りも行っており、シマフクロウ、タンチョウの保護区をはじめ、全国で3000ヘクタール以上の保護区を設けた実績がこれまでにあります。
そのほかにも、絶滅危惧種の保護や調査、レンジャーの養成などにも取り組んでいるそうです。

 

会員の種類と会費・入会金

日本野鳥の会は、鳥に詳しくない人でももちろん入会することが出来ます。会費や入会金は、上記のような野鳥の会の様々な活動に使われます。
日本野鳥の会には主に、本部型会員の「青い鳥会員」と、支部型会員の「赤い鳥会員」があります。会費・入会金は次の通りです。

青い鳥会員(入会金1000円+本部年会費5000円)
赤い鳥会員(入会費1000円+本部年会費1000円+支部年会費)
支部年会費は支部により異なり、500円~3500円となります。

そのほかにも本部支部会員となるおおぞら会員や、個人特別会員、家族会員などの種類があります。
趣味千も野鳥の会の会員になりました。会員証をご覧ください。「趣味千」のように屋号で会員になることも可能です。クレジットカードでの支払いも可能です。

「趣味千」の会員証。屋号でも登録できる(撮影:趣味千編集部)

会員になったら

会員になると会員証と、青い鳥会員には会誌「野鳥」が届き、赤い鳥会員には各支部の支部報が届きます。どちらも野鳥情報が満載なので、読み応えは十分です。美しい写真や鳥の生態、バードウォッチングや鳥の写真撮影についての最新情報を知ることができる、鳥好きにはたまらない内容となっています。

会員証はとてもきれいで、野鳥の写真が印刷されていますが、この写真は毎年異なっています。これは応募したものから毎年1枚、選ばれるからで、例えば2019年の会員証は麦畑の上を飛ぶツバメ、2020年の会員証はホオアカになっています。
日本野鳥の会の会員になってもし素晴らしい鳥の写真が撮れたら、会員証の写真に応募することが出来ます。いい写真が撮れたら、ぜひ応募してみましょう。

バードウォッチング用品のショップもある

日本野鳥の会にはショップもあり、バードウォッチング用品も販売しています。双眼鏡やフィールドスコープなどの光学機器や、手袋、ブーツ、帽子、野鳥に関する書籍などを扱っています。通信販売も可能です。

直営店もあります。

住所:〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル3F
TEL:03-5436-2624 FAX:03-5436-2636
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜、祝日、年末年始 (12/29~1/3)

 

野鳥を通して見る環境

木々が多いほど野鳥の種類も数も多い。野鳥は自然環境を考えるきっかけになる(撮影:趣味千編集部)

野鳥を何度も観察していると、野鳥が食べている木の実や虫、魚や甲殻類などが気になりだし、いろいろ調べ始めてしまいます。
全く見向きもしなかった泥だらけの湿地や干潟も、草ボウボウの野原にも、とても大きな価値があることがわかる一方、プラスチックゴミが山のように打ち上がった海岸や、釣り糸が散らかる湖や川に、ひどく胸が痛むようになります。

大きなエネルギーが消費される都市の煌々と輝く夜、仕事帰りに、ふと野鳥の事を思い出すようになることもあります。「あの鳥はどうしてるだろうかね」と思うところから始まる環境問題への取り組みというのも、野鳥と出会った縁に導かれた、ごく自然な流れかもしれません。

 

聞いたことのない鳴き声に反応するようになりました。

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