野鳥を観察しよう
枝に羽を休めるカワセミ。最近、都市部の水辺などで見かける機会が多くなった。海辺でも姿を見せる(撮影:趣味千編集部)

 

どこにでもいる野鳥

日常生活の中でスズメやハト、カラス、ツバメなどの野鳥を見かけることはよくあると思います。しかし野鳥はあちこちと飛び回って移動するため、思わぬ鳥に街中で遭遇することがあります。
鳥の姿形や鳴き声さえ知っていれば、意外と多くの種類と知らないうちにすれ違っていることに気付きます。鳥類図鑑や野鳥アプリを使うと種類の判別も現在は簡単なので、「ああ、これが○○という鳥なんだね」という発見が、都市部でも楽しめるでしょう。もちろん、ちょっと郊外に出かけると、もっとたくさんの鳥に出会うことが出来ます。

スズメやカラス、ハトに限らず、意外と多くの野鳥を都市部で見つけることができる(撮影:趣味千編集部)

バードウォッチングの双眼鏡

バードウォッチングは手ぶら、裸眼でも十分に楽しめますが、双眼鏡を持っていけばもっと楽しめます。
まずは双眼鏡です。様々な種類の双眼鏡が発売されていますが、あまり高倍率のものでなくても大丈夫です。というのも野鳥の種類によっては非常にちょこまかと動きまわるため、高い倍率のものだと追いかけられないからです。
日本野鳥の会が初心者用にお勧めしている双眼鏡は、30口径の双眼鏡。8倍から10倍の倍率のものです。軽くて持ち運びやすく、視野が広いのが特徴です。

望遠レンズを付けたカメラを持ち、次々と移動しながら撮影するような場合は、三脚よりも一脚が便利(撮影:趣味千編集部)

 

大型の双眼鏡とフィールドスコープ

持ち運びやすい双眼鏡を手に、ハイキング気分で鳥を探すには先述の双眼鏡が適しています。通勤や通学の鞄に忍ばせておくにはもってこいです。
でももっと本格的に鳥を見てみたいなら、大型の双眼鏡が威力を発揮します。お値段はそれなりに高くなりますし重くなってしまいますが、42口径の双眼鏡が良く使われます。またフィールドスコープもお勧めです。50口径以上の大きなレンズがついたものです。お値段も数万円から数十万円までと高くなりますが、性能は抜群。バードウォッチングにはまったら、いつか買ってみてください。
双眼鏡とフィールドスコープは倍率が高く重いため、手で保持して使うのは到底無理です。三脚を利用しましょう。

 

写真を撮る場合

野鳥を写真に撮影するのもまた楽しいものです。速いシャッタースピードで羽ばたきなどの一瞬を切り取る写真では、ただ見ているだけではわからない鳥の様々な表情を見ることができ、より野鳥を身近に感じられます。
フィルムカメラの時代は現像するまで撮れているかどうかもわかりませんし、シャッターチャンスの前ならまだ残っているフィルムを巻き取って新しいフィルムを装塡し、息を止めてシャッターチャンスを待ち構える、というような撮影の仕方をしていました。が、最近のデジタルカメラは撮り放題。しかも「野鳥撮影モード」などが最初からある機種もあるため、写真技術に長けていない人でも十分にきれいな写真が撮れます。コンパクトデジカメでも十分な性能を持つ機種が各種発売されており、野鳥撮影は初心者でも十分に楽しめます。

カワセミが止まりやすいように、人工的に小枝を池の中の島に設置している一例(撮影:趣味千編集部)

 

どこに野鳥がいるか

野鳥が来ることを前提とした公園などには、野鳥が好む木の実などが成る植樹がされていたり、野鳥が好む水辺が整備されていたりするので、簡単に野鳥を見ることができます。
森林や海辺も野鳥を観察することが出来るスポットです。出かけた折に、ちょっと鳥の姿を探してみましょう。小さな鳥の場合は見つけにくいものです。そういうときは耳を澄まし、鳴き声を探します。鳴き声がしてくる方をじっと静かに見て、鳥が動くのを待ちます。

海岸や湿地には、バードウォッチング用のこうした施設がある野鳥観察場が整備されたところもある(撮影:趣味千編集部)

 

野鳥観察のマナー

野鳥になるべく近づきたいという気持ちになりますが、野鳥が飛び立って逃げてしまっては元も子もありません。鳴き声がする、姿が見えるという状況は、野鳥が人間を警戒している状態でもあります。
距離を縮めれば野鳥は飛んで逃げてしまいますし、それを繰り返していると野鳥はそのエリアから出て行ってしまうこともあります。なるべく距離を保って、野鳥に負担を掛けないよう心がけながら観察しましょう。

 

↓野鳥を撮っていると様々な鳥たちの食事風景に出会ったので、まとめて動画にしました。ぜひご覧ください。

 

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