麦わら帽子を兜に改造

竹でおもちゃの刀を作ろう※子どもに与えては危険です

 

麦わら帽子をちょっと改造すれば筋兜っぽく(撮影:趣味千編集部)

優れた防暑の麦わら帽子

麦わら帽子の広いつばは、カメラの撮影にはちょっと邪魔になることも(撮影:趣味千編集部)

 

麦わら帽子は安価ですが、大変防暑機能が高いものです。つばが広く、風通しも良く、布の帽子などと比べると大変、快適です。
ただ、写真を撮る場合などには、ちょっと邪魔になることがあります。
かつてのカメラは撮影者が撮影対象の光や周囲の光を見た上でシャッタースピードや絞りなどを自分で調整したものですが、高機能になったデジタルカメラには様々なセンサーが搭載されていて、自動的に光の強さなどを測定した上でシャッタースピードや露出などを調整します。つばの広い麦わら帽子の場合、カメラに陰を作ってしてしまい、こうしたセンサーが十分に機能しなくなることもあります。
 

麦わら帽子のつばを改造

麦わら帽子のリボンを外し、剪定ばさみなどを準備する(撮影:趣味千編集部)

 

 
こうした難点を、麦わら帽子を改造して克服してみます。改造はとても簡単。改造するとなぜか、兜そっくりになります。
まず麦わら帽子の前面のつばに挟みを入れます。つばの幅のおよそ半分まで挟みを入れたら、キャップの短いつばと同じ位につばを残しながら、こめかみ付近まで更に挟みを入れます。
こうして一部を切り離したつばの裏に、厚紙をホチキスで貼り付け、くるりとつばをひっくり返して固定すれば、できあがりです。針金を接着剤で付けて巻き返し、切り離した部分が分解しないように布テープなどで補強してもよいでしょう。これで頭部、後頭部を十分に日差しから守りつつ、カメラにも太陽光が当たる麦わら帽子になりました。
 

もう兜にしてしまおう

つばの真ん中からこめかみ付近まで、小さくつばを残して切れ込みを入れる(撮影:趣味千編集部)

 

 

ご覧になればわかると思いますが、改造した麦わら帽子は兜そっくりです。切って巻き返したつばは、吹き返しのように見えます。
兜は時代によって変遷し、大鎧の時代から、当世具足の変わり兜の時代まで、色々なタイプの兜が発展しました。この麦わら帽子の兜は、鉢は桃形(もも・なり)、筋兜のようにも見えます。
後部は、悪党などが活躍した応仁の乱の頃、室町時代などに流行した「笠錣(かさ・しころ)」と呼ばれるしころに、なんとなく似ています。

前立をつける

笠錣(かさ・しころ)の筋兜のイメージ(作画:趣味千編集部)

 

写真撮影用の麦わら帽子の改造でしたが、面白いので紙を切り抜いて、立物も取り付けてみてもよいでしょう。室町時代風に、立物は鍬形など。
実際に兜を被って槍や刀を使うとわかりますが、鍬形はあまり大きいと邪魔で、刀を振りかぶったり、槍を取り回したりするときに引っかかって、むち打ちのようになってしまいます。薮を駆け抜け、馬上や無理な体勢から槍を繰り出すような戦場では、大きな前立てはさぞ邪魔でしたでしょう。伊達政宗や黒田長政のような兜は尚武の気風の表現で、実戦的なものではなかったでしょう。

剣道女子中学生に被せる

吹き返しの曲線は、厚紙でつばに固定して表現してみた(撮影:趣味千編集部)
前立てを付ければ、立派な兜になりそう。子どものおもちゃにぴったり(撮影:趣味千編集部)

 

できあがった兜を、剣道部の女子中学生に被ってもらいました。以前に作った竹の刀(⇒竹でおもちゃの刀を作ろう※子どもに与えては危険です)を帯刀させると、なかなか良い武者振りです。
早素振りをさせてみると、吹き返しやしころに刀が当たり、うまくいきません。剣先が下がるほど振りかぶってはいないようですが、腕が額よりも後ろに来るように振りかぶれば、どうしても吹き返しに腕が当たってしまうようです。介者剣術では当然、兜を考慮した動きとなり、剣の振りかぶりには、何らかの極意があったのでしょう(そもそもあまり大きく振りかぶると胸も腹も喉もガラ空きになるので、すぐに突きをくらうことになりますし)。刀法には実際は、装束や甲冑の様式などによって、様々なパターンがあったことでしょう。
竹光の切っ先を向け、喉輪の隙への刺突のタイミングを窺う中学生女子(撮影:趣味千編集部)

 
 
 
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