船を見るのは楽しい
海峡や重要な航路が近い岬の先端、大きな港湾などは、船舶が頻繁に往来し、まるでパレードのようです。こうした場所では「船舶ウォッチング」を楽しむことが出来ます。
船は国籍も大きさも用途も様々で、どれも個性たっぷりです。船マニアでなくても見どころは十分で、速度も飛行機のように速くないことから、ゆっくりと楽しむことが出来ます。天気の良い日、お菓子でもつまみながらのんびり、船の「パレード」を楽しんでみてはいかがでしょう。
船舶ウォッチングの流れ
まず船体を見つけたら、船の種別を確認してみましょう。船の形状や積み荷などから、貨物船なのかフェリーなのかなど、自分なりに分析してみましょう。
船名が確認できたら船のアプリなどで特定し、目的地や母港、国籍、トン数、船齢なども調べてみましょう。とんでもなく遠くから航行してきた船などに出会えることもあります。
錨の形や船首の形状、煙突に描かれた「ファンネルマーク」も見どころです。掲げられている国旗や国際信号旗なども観察し、今後の航路を当ててみても良いでしょう。エンジン音や汽笛なども船ごとの個性が表れており、楽しいものです。
急流などを最大船速で乗り切ろうとする場面や、ベテラン船長の巧みな操舵なども見どころです。
船舶ウォッチングといってもルールなどありませんので、ご自由に楽しんでもらって構わないのですが、ここに書いたような見どころを知っておくと、更に楽しくなります。
船舶ウォッチングの場所
港湾に設けられた公園や、海岸沿いの遊歩道などがベストでしょう。いくら見晴らしがいいと言っても、磯の上や消波ブロックの上に上がって見るのは危険です。足場が良い場合でも、荒天で波が被るような場所も、船舶ウォッチングには適していません。
夜明け、日没前後に見る場合は、船が逆光で見えなくならないよう、方向を考えましょう。
船舶ウォッチングに便利なツール
①双眼鏡
手ぶらでも十分楽しめます。もし何か道具を持っていくなら、双眼鏡が良いでしょう。単眼鏡でも構いませんし、あまり倍率が高くなくても良いです。太陽を見ないよう、注意しましょう。
②アプリ
お勧めなのはスマホやiphoneのアプリです。「MarineTraffic」などのサイト(http://www.marinetraffic.com/)は、リアルタイムで船舶の航行状況を示し、船名や航路、トン数など、詳しい情報を提供してくれます。ここにはアプリもあります。
③受信機
海峡などでは船舶に対し、航行の注意点などを海上保安庁の海上交通センターが指示することがあります。受信機でこの交信を聴きながら船の動きを見ると、どういう理由で船が操舵しているか、よくわかります。周波数などについては後述します。
その他、潮汐表や国際信号旗を使った旗旒信号の意味がわかる資料などがあれば、いっそう楽しめます。
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