矢竹でフライロッドを作る

矢竹でフライロッドを作る

簡単な竹竿でちょっとした釣りも楽しめます↓

竹竿を作って釣ってみる

 

切り出してガイドを付けただけの、矢竹の「フライロッド」。リールシートがないので、リールを輪ゴムで結び付けた(撮影:趣味千編集部)

竹竿は釣りの基本

矢竹の収穫。枝落としは刃の薄いマチェットなどが便利(撮影:趣味千編集部)

矢の材料として用いられてきた矢竹は、釣竿として多用されてきました。時代劇などで浪人がフナ釣りに出かける際に竹竿を持っている場面がよく出てきますが、あのように、釣りと言えば竹竿でした。
一口に竹竿と言っても、有名な竿師が作るものから、欧州でよく用いられた、竹を六角形に貼り合せた緻密な細工のものまで、様々。到底そんな細かい細工はできませんが、単に切り出しただけの竹にガイドを取り付けただけでも、それなりに竿として機能します。
竹竿を切り出す
竹は冬に切るのがベスト。虫に食われにくいからです。切った竹は、しばらく干し、竿にするのはその中でも最もまっすぐな、傷のないものを選びます。切った竹の枝はマチェット等で切り落としましょう。切り落とした枝は、着火剤や竹箒の材料になるので、ためておくと役に立ちます。
地方によっては縁起を担ぎ、満ち潮に合わせて竹を切ります。縁起を担ぐ人は是非、潮汐表をごらんの上、お切りください。

竹竿にガイドをつける

なるべく真っ直ぐな矢竹を選んで、ガイドを付けていく(撮影:趣味千編集部)

真っ直ぐな竹を選んだら、ガイドを取り付けましょう。竿は4メートルもあれば投げ竿級の長さで、清流のオイカワ釣りなどで延べ竿としても使えます。もっと短く切ればルアー釣りや、防波堤からのちょい投げのロッドとしても使えます。
ガイドはクリップを使います。アルミまたはステンレスの、皮膜がないクリップを選び、その一部をペンチで折り曲げてガイドの穴を作ります。ベイトキャスティングリールを使う前提の場合はガイドが上を向くので、ラインがガイドに食い込んで引っかからないように、クリップを箸などに巻きつけて一周させます。
クリップを適当な糸で竿にぐるぐる巻きにして、接着剤で固定すれば完成です。

穂先の素材

ガイドに使うクリップ、手芸糸、接着剤。100円ショップで調達(撮影:趣味千編集部)

穂先が硬すぎて食い込みが悪い場合は、市販の穂先を取り付けましょう。かつては鯨のひげなどが用いられましたが、入手は困難です。グラスロッドの穂先も、メーカーが生産をやめてしまっているところもあり、釣具店には在庫限りが並ぶだけです。
延べ竿なら柳の細い枝などをつけても、よくしなり、面白い取り込みができます。いろいろな材料をためてしてみるのも面白いと思います。ガイドの接着剤がよく乾くまで待ってから、キャスティングの練習をしましょう。

フライキャスティング

折り曲げたクリップをガイドに。手芸糸でぐるぐる巻きにし、接着剤で固定する(撮影:趣味千編集部)

フライというと敷居がちょっと高いような、餌釣りやルアー釣りに比べると何かと難しいような印象がありますが、特に難しいわけではありません。自重のあるフライ用の特殊なラインを、鞭の様に竿で操作しながら勢いをつけて慣性で飛ばし、軽い毛鉤を遠くへ落とすというものなのですが、初心者でも見よう見まねで簡単にできます。ぜひチャレンジしてみてください。
今回の竹竿を使う前に、中級河川の清流などでも使える、やや短めの市販のフライロッドで練習をしてみました。釣り自体をしたことがない女性も、10分ほどでそれなりにラインが出て行くようになります。

竹のフライロッドは重い

矢竹のフライロッドでキャスト練習。重くて竿先が止まらない。女性にはちょっと扱いにくいようだ(撮影:趣味千編集部)

ある程度ラインが出て行くようになったところで、矢竹のフライロッドでチャレンジです。ガイドにラインを通し、リールシートなどないので輪ゴムでロッドにリールを巻きつけ、キャスト。しかしやはり重いようで、なかなかうまくいきません。フライロッドは基本的に、時計の「10時」と「2時」の位置を竿が行き来するのですが、竹竿が重過ぎて「8時半」「4時」とかまで持っていかれてしまいます。このため「ひょい」とラインを後ろに跳ね上げることができず、苦戦しました。竿尻に重りを埋め込むなどの改良が、今後の課題です。

市販のフライロッドで練習。さすがに扱いやすい。フライは初心者でもすぐ投げられるようになる(撮影:趣味千編集部)

 

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